カテゴリ:旅ものがたり
「雨やまねーかなー」と思いつつ、黄昏て眺める窓の外は、相変わらず激しくなったり弱くなったり程度。
とはいえ、やっぱり、何時まで居てもしゃーないやろーと思うので、意を決して、びちょ濡れ靴に足をこじ入れ、茂庵をあとに致します。 神楽岡頂上近い茂庵から、地上に降りる道は四つ。1)真如堂に向かう道、2)吉田神社に向かう道、3)北山通りに向かう道で、4)が、直接神楽岡通にゆく道です。 茂庵の案内看板と駐車場はこちらにあるので、一応4)が最短なのでしょう。 いずれにしても、真如堂から来たので1)はナシ、次の予定は鹿ケ谷の安楽寺なので、反対方面の2)と、大回りになる3)は論外。畢竟4)の神楽岡通を目指したわけなんですが、アホウな私は目指す通の名前が「神楽岡」だとは思わず(←吉田神社のある方向が神楽岡通りだと思っていた) 迷って、同じ道を3回も往復してしまいました(←突き合わせてゴメンね>Mさん) 歩いてみてわかりましたが、この、神楽岡東麓から哲学の道にかけて、すっごい高級住宅街! って感じです。なんだか、車がベンツとかばっか! 敷地も広いし、かっこいい家がいっぱいです。 ええのう・・・。 指くわえつつ、歩きに歩いて、お次は安楽寺のかぼちゃ供養。 これまた、寺宝の虫払いに加えて、かぼちゃの煮物を接待してくれるのです。(←因みに、拝観料400円以外はナシ) これを頂けば、中風にはならない! というありがたいもの♪ *中風:脳卒中の発作の後遺症として主に半身不随となる状態。中気。ちゅうぶ。 安倍晴明のポックリ防止印もあるし、これで私は大往生間違いナシだ。 (余談ですけど、私、此処の寺号を聞くたび『安楽死』を連想してしまうのですー) さてさて、ステキなお庭に面した座敷で、かぼちゃ煮接待。ほっくりあまーいかぼちゃは、とっても美味しいし、小~中学生くらいの子どもがきびきびと立ち働いているのも気持ちいい。なんだか嬉しくなってしまいます。 そんな私の耳に飛び込んできた、関西おばはんの関西おばはんらしい台詞たち。 「や、ちゃんと膳の出し方わかってはるわ。えらいな」 ↑チェックしてるんか! 怖っ! 「このうちわ持って帰ろうかしら・・・あら、裏汚れてるから要らんわ」 ↑汚れてなかったら持って帰るのか!! 「食べた? 終わった? ほな次いこ!」 ↑・・・ありがたみもなく・・・。 なんてーか、関西と言うよりは、おばはん全般そうなのかも知れん。ああなってはいけない! をわが身を振り返る。勉強になるなぁ。 可笑しかったのが、本堂で説教を聞いていたときのこと。このお寺の縁起である、松虫姫・鈴虫姫の話の折、 「お二人は、大変に美しい女性でした。・・・あんたらのことやありまへんえ」 という、和尚さんの解りやすい擽りに、すっごく嬉しそうに反応するおばはんたち! 「あんたらやない」 と言われているのに、何であんなに喜ぶ? ひょっとして、意味取り違えている? それとも、綾小路公麻呂の毒舌喜ぶのと同じ心理なのかしら。もしかして、構われただけで嬉しいの?? 安楽寺自体はお坊さんたちと言い子どもたちと言い、建物の風情も庭も、お話もすばらしかったんですが、接待を受ける方には、ちょっとどうだろう?? という人が。 特に、靴脱ぎに置いていた友達の靴が踏まれ放題踏まれていたのにはガッカリしました。 せっかく良い接待受けて帰るのに、なんで人のことを考える気持ちを持てないの? 単に「ただでかぼちゃが食べられる(拝観料は要るけど・・・)」で来てるのかしら。本気で中風封じのためなのかなぁ? 「人々を病苦から救おうとして、百日間の修行をされたとき、『夏の土用のころに、鹿ケ谷カボチャを食べれば中風にならない』というお告げを受けられたのが始まり」というありがたい供養を受けたのだから、あやかって、少なくとも人に迷惑かけないようにしようと思わないかなぁ~(-"-) ↑桔梗の花に、トンボが止まっていました♪ 話は変わりますが、鹿ケ谷かぼちゃって、高いのね!! 安楽寺門前で、一個1000円で売ってましたよ これは観光地価格? それともデフォルト?? こんなかぼちゃで私なんかが料理したら、食べたときに口が曲がっちゃう~~ でもデフォルトかも?↓ 京都府産 鹿ケ谷かぼちゃ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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