翼竜生活

2009/08/06(木)17:54

本のソムリエ

読書生活(122)

うちのテレビは基本TBSで、朝は何時もみのさんと根本クンなのだが、夜と土日は、適当にクルクルする。 番組の名前を覚えられない、というか、覚える気もあんまりない。ので、何で見たのかは忘れたが、「本のソムリエ」を名乗る店長さんがいる本屋さんがいるそうだ。 悩みを抱えた人がその本屋さんに行くと、そのとき読むのに相応しい本を薦めてくれる。 何がビックリしたかといえば、悩みの解決したくて本を探す人がいるということもなのだが、それを探しに本屋に行くと言うのに驚いた。 最近、あんまり本を増やしたくないこともあって(漫画がが不可避的に増えていくので) 図書館で借りられそうな一般文芸系や、ノウハウ本なんかは、まず図書館で探すと言う癖がついた。 悩み事解消を目的に、目星もつけずに本屋に行って、その場で見て買ってこれるとは、大層剛毅な人たちだと思う。 それにしたって、本は溢れすぎだ。 手持ちの本を読み終わってしまって、特に読み返したくもなく、でも、どーしても読む本が要る、というときに、見て回るが、ありとあらゆる分野に向かって、増殖し放題である。中島敦の文字禍を思い出す。新品ピカピカでなのが、いっそ不気味だ。 一体、何処の誰に向けて出版されているのか。みんな同じような顔をした、ツルペカのカバーがかかって、ゴテゴテした多色刷りで、化け物のようなマスカラ睫の女を飾って。 勿論、このジャングル(AMAZ×Nの命名ってスバラシイな)の中には宝が隠れている。じっくり分け入って見つけ出す人もいよう。でも、道に迷うばかりで大変な人も勿論いようさ。なるほど、水先案内人は必要かもしれない。 私はといえば、店頭で案内される必要は、あんまり感じていない。 大体は、興味あるキーワードでもって、「都内の図書館一括検索」することで、事足りてしまう。本のタイトルに上手くぶつからなくても、ネット検索で近い本は探し出せるし、最初の一冊が見つかればあとは芋づる式に、丁度いいものに当たれる可能性は高い。 そのあたり、一人暮らしだし、バカ忙しくないし、余裕があるので、恵まれている。 とはいえ、何につけても、先達と言うのはありがたいものだ。それは、先日の京都旅行前に漁った京都本で身に沁みている。 でも、取り立てて必要に迫られた悩みもないから、本のソムリエにお世話になれそうにない。 ・・・というより、本を買いたくないから、お世話になりたくない(笑) そんな私が本日偶然見つけたのが、松岡正剛・千夜千冊デス。 (相変わらず前振りが長い・・・長過ぎ) 大体において視野が狭いので、松岡正剛という人を初めて知ったのだが、なんだかすごい人らしい。 そもそも、千冊、全員違う著者で、同じジャンルを連続させない、という条件で紹介できるというだけで、そのすごさが解ろう! ・・・と私は思う。しかも、その紹介文もすばらしくて、「をを! 読みたい!!」と思わせるものが多かった。 1000冊のラインナップを見ていて気がついたのだが、前にも一度、このサイトに来たことがあった。四国旅行をした頃、「お月様いくつ」という童謡について検索してて、金関丈夫の、まんま「お月さまいくつ」を紹介しているのを読んでいた。いつか読もうと思いつつ、放置していた(苦笑) そんなわけでー。 紹介されている1000冊から、とりあえず10冊ずつ選んで読んでみようかなーと画策中。 ザザッと拾い出したら、現時点で興味あるのが22冊あっので、そこからさらに絞って、10を選んでみた。無事終わったら、残りにチャレンジしてみるつもりー。 「神道とは何か」 「花鳥の使」 「きもの(幸田文)」 「尾崎豊覚え書き」 「文体練習(レイモン・クノー)」 「俳人風狂列伝」←東洋城が紹介されているらしい♪ 「熊を殺すと雨が降る」 「ヒメの民俗学」 「ゑびすの旅」 「アマテラスの変貌」 最近の興味の方向に従って、神道チックですが。 だって、寺寅とか子規は読んでるし。 あと、漱石の草枕、露伴の連環記を読みますよ。 漱石は、相変わらず進むに勧めずにいた道なのですが、どーも、以前に感じてた、「草枕」の子規追想臭を、セイゴオさんの紹介文からも感じたので、やはり自分で読まなくては! と決意しました。 思い込みでもいいんだもん!! ロハンは、ちょっと「幸田露伴と明治の東京」を読んで恐れをなしていたのです(汗) が、最初の一冊はセイゴオさんのご紹介に従おうと決意しました。・・・読めるかなぁ(汗汗) 頑張ります。読んだら感想をアップしましょう・・・多分。 (ってか、まだ図書館にあるかどうか検索してないんだけどさ・・・)

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