2009/08/06(木)17:54
本のソムリエ
うちのテレビは基本TBSで、朝は何時もみのさんと根本クンなのだが、夜と土日は、適当にクルクルする。
番組の名前を覚えられない、というか、覚える気もあんまりない。ので、何で見たのかは忘れたが、「本のソムリエ」を名乗る店長さんがいる本屋さんがいるそうだ。
悩みを抱えた人がその本屋さんに行くと、そのとき読むのに相応しい本を薦めてくれる。
何がビックリしたかといえば、悩みの解決したくて本を探す人がいるということもなのだが、それを探しに本屋に行くと言うのに驚いた。
最近、あんまり本を増やしたくないこともあって(漫画がが不可避的に増えていくので) 図書館で借りられそうな一般文芸系や、ノウハウ本なんかは、まず図書館で探すと言う癖がついた。
悩み事解消を目的に、目星もつけずに本屋に行って、その場で見て買ってこれるとは、大層剛毅な人たちだと思う。
それにしたって、本は溢れすぎだ。
手持ちの本を読み終わってしまって、特に読み返したくもなく、でも、どーしても読む本が要る、というときに、見て回るが、ありとあらゆる分野に向かって、増殖し放題である。中島敦の文字禍を思い出す。新品ピカピカでなのが、いっそ不気味だ。
一体、何処の誰に向けて出版されているのか。みんな同じような顔をした、ツルペカのカバーがかかって、ゴテゴテした多色刷りで、化け物のようなマスカラ睫の女を飾って。
勿論、このジャングル(AMAZ×Nの命名ってスバラシイな)の中には宝が隠れている。じっくり分け入って見つけ出す人もいよう。でも、道に迷うばかりで大変な人も勿論いようさ。なるほど、水先案内人は必要かもしれない。
私はといえば、店頭で案内される必要は、あんまり感じていない。
大体は、興味あるキーワードでもって、「都内の図書館一括検索」することで、事足りてしまう。本のタイトルに上手くぶつからなくても、ネット検索で近い本は探し出せるし、最初の一冊が見つかればあとは芋づる式に、丁度いいものに当たれる可能性は高い。
そのあたり、一人暮らしだし、バカ忙しくないし、余裕があるので、恵まれている。
とはいえ、何につけても、先達と言うのはありがたいものだ。それは、先日の京都旅行前に漁った京都本で身に沁みている。
でも、取り立てて必要に迫られた悩みもないから、本のソムリエにお世話になれそうにない。
・・・というより、本を買いたくないから、お世話になりたくない(笑)
そんな私が本日偶然見つけたのが、松岡正剛・千夜千冊デス。
(相変わらず前振りが長い・・・長過ぎ)
大体において視野が狭いので、松岡正剛という人を初めて知ったのだが、なんだかすごい人らしい。
そもそも、千冊、全員違う著者で、同じジャンルを連続させない、という条件で紹介できるというだけで、そのすごさが解ろう! ・・・と私は思う。しかも、その紹介文もすばらしくて、「をを! 読みたい!!」と思わせるものが多かった。
1000冊のラインナップを見ていて気がついたのだが、前にも一度、このサイトに来たことがあった。四国旅行をした頃、「お月様いくつ」という童謡について検索してて、金関丈夫の、まんま「お月さまいくつ」を紹介しているのを読んでいた。いつか読もうと思いつつ、放置していた(苦笑)
そんなわけでー。
紹介されている1000冊から、とりあえず10冊ずつ選んで読んでみようかなーと画策中。
ザザッと拾い出したら、現時点で興味あるのが22冊あっので、そこからさらに絞って、10を選んでみた。無事終わったら、残りにチャレンジしてみるつもりー。
「神道とは何か」
「花鳥の使」
「きもの(幸田文)」
「尾崎豊覚え書き」
「文体練習(レイモン・クノー)」
「俳人風狂列伝」←東洋城が紹介されているらしい♪
「熊を殺すと雨が降る」
「ヒメの民俗学」
「ゑびすの旅」
「アマテラスの変貌」
最近の興味の方向に従って、神道チックですが。
だって、寺寅とか子規は読んでるし。
あと、漱石の草枕、露伴の連環記を読みますよ。
漱石は、相変わらず進むに勧めずにいた道なのですが、どーも、以前に感じてた、「草枕」の子規追想臭を、セイゴオさんの紹介文からも感じたので、やはり自分で読まなくては! と決意しました。
思い込みでもいいんだもん!!
ロハンは、ちょっと「幸田露伴と明治の東京」を読んで恐れをなしていたのです(汗) が、最初の一冊はセイゴオさんのご紹介に従おうと決意しました。・・・読めるかなぁ(汗汗)
頑張ります。読んだら感想をアップしましょう・・・多分。
(ってか、まだ図書館にあるかどうか検索してないんだけどさ・・・)