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テーマ:塾の先生のページ(8199)
カテゴリ:作文指導
昨日の小学5年生の授業。 うちの塾の小学生の国語の授業の中心は、 「文章力(表現力)の養成」です。 この8月の目標は、自由提出である「読書感想文」を 学校へ提出することでした。 ほとんどの生徒が目標を達成することができました。 その提出が終わった昨日、こんな授業をしてみました。
「 今年の夏は暑いねぇ。気温40度越したところもあったねぇ。 暑いみたいに、○○いという言葉を、形容詞といいます。 例えば、暑いの反対は?」 「寒い~~~~!」 「 そうだねぇ。物事の様子や状態を表す言葉です。 では、今日はこの紙の真ん中に、形容詞と書いて、 こんな風にその言葉を書いていってみよう。 コツ1 普段の生活の中から考えること。 自分の生活にないことは、頭から出しにくいから。 コツ2 自分の書いた言葉から次を連想すること。 暑いの反対は寒い。 漢字を変えて厚い。 厚いの反対は薄い。こんな風にね。 コツ3 焦らず、リラックスして、楽しむこと。 君達は今年で11歳になります。 今までにたくさんの日本語が頭の中に入っています。 今からすることは、それらを意識して頭から出すことです。 しっかり頭の中にあるのだから、焦る必要はありません。 どれだけ出せるかの、ゲームです。さぁ、楽しもう!」 そう、いわゆる、マインドマップです。 あるテーマを中心に、放射線状に事柄を繋げて、広げていく このマインドマップの可能性に、とても期待しています。 多面的な可能性を持っていると思います。 ですから、僕がこれを使う目的もたくさんあります。 その中の一つが、「意識して出すことに慣れること」。 これは僕の考えですが、頭の中にあるものを、 出そうとすることによって、 意見というものが生まれるのだと思うのです。 意見は、一度自分の中に入れたものを、自分なりに出すこと。 頭に入れるだけで、出そうとしなければ、意見は生まれない。 子どもと毎日接していて感じることは、 出す機会が少なくて、出すことに臆病になっているということ。 出すことに臆病になっているから、自分に自信がもてないということ。 白紙を与えられ、その真ん中にテーマが与えられる。 あとは、ひたすら自分の頭の中から出すだけのマインドマップは、 子ども自身の意見を生むものだと思うのです。 「僕は○○だと思う」という意見をさらに育てれば、 それは、「僕は○○したい、○○を成し遂げたい」という意志 になっていくと思うのです。 それは、言い換えると、個人の目標であり、やる気です。 大人でも、目標を持ち、やる気のある人は、美しい。 見ていると、元気が出てくる。 そんな人の周りには人が集まり、たとえくじけそうになっても、 たくさんの人が、助け、応援してくれるでしょう。 僕は、このマインドマップには、このような可能性を感じています。
小5が挑戦した形容詞のマインドマップ。 授業終了時間ギリギリまで、全員、時間を忘れて入り込んでいました。 そしてある男の子が教室を出るとき、 「 先生、絶対、今度はもっと書いてみせる! 白紙を僕の字で埋め尽くしてやる!」 これって、もう意志ですよね^^
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