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テーマ:塾の先生のページ(8202)
カテゴリ:英語教育
前回、push(プッシュ)のp(プ)を、 f(フ)に変えたら、押せますか? ということについて述べさせていただきましたが、 今回は、そのf(フ)という音の持つ印象についての 僕の考えを書かせていただこうと思います。
f(フ)という音は、中学生になれば、学校で誰もが習った、 あの下唇を上の歯で少し噛むような形で、 息をもらすように出す音です。 慣れないと、息を抜くのに力みすぎて、 唾がでてしまいそうな音です。 毎年、中学1年生が初めてこの発音をするとき、 不慣れであるから、なかなか思うように発音できません。 当たり前ですよね。 ただ、一生懸命に発音しようとする姿が、 かわいくて、かわいくて、この発音を頭で思い浮かべる度に、 にやけちゃいそうになります。 あっ、話がそれてしまいました。すいません、戻します。 この音は、「歯唇音」と言います。そのまんまですね。 feel(フィール) 感じる fail(フェイル) 失敗する forget(フォゲット) という単語があります。 破裂音(p プ)が「力やエネルギー」を必要とするのに対して、 歯唇音(f フ)はその逆のイメージですね。 「力」をあまり必要としない。 物事を感じ取るのに、力は必要ありません。 力を抜いて、リラックスして感じ取ると思うのです。(feel) 何かに失敗した瞬間、力が抜けてしまいますよね。 膝がガクッとなって、膝をつくようなイメージですね。(fail) 記憶しようとするときは力が入るのに対して、 忘れるときは、忘れたのがいつなのか 分からないぐらいですから、 力を数字で表すと0だと思うのです。(forget) 僕がこの音に持っているイメージはこういうことです。 強いということではなく、弱さや癒しを持ち、 一点集中で自ら突っ込むというのではなく、 広がりを持って、大らかに受け取ることができる。 こんなイメージですね。 人の顔を、face(フェイス)と言うのも、 何だか分かるような気がしませんか?
尚、この記事を含む、「イメージ英語 発音と感覚 2 ・ 3」は、 あくまでも、英単語における1部分を、 こんな切り口で見てみるのも、 英語を学ぶ1つの取りかかりになるのでは? という僕の考えであり、英単語というものの捉え方を 一般化しているわけではありません。 言語というものは、長い歴史の中でできたものであり、 また、これからも、時代と共に、 少しずつ変化していくものだと思います。 ですから、ある1つの捉え方で、 全て説明がつくはずがないものだと考えております。 あくまでも、英語を学ぶ取りかかりを目的とする、 1つの切り口として、記事を書かせていただきました。 それでは、今回はこの辺で・・・。
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