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テーマ:塾の先生のページ(8205)
カテゴリ:英語教育
今から8年前、僕は25歳で、 右も左もまだ分からない、新米塾講師でした。 今と比べると、授業はかなり違っていました。
英語の授業中、英単語や英文を僕が読み上げたときの生徒の反応、 今でもはっきりと覚えています。 僕の時間は流れているのに、生徒の時間は止まっていました。
え?
先生、何を言っているのか、全然わかんな~い。 だって先生の発音、英語チック過ぎるも~ん! 元気で明るい中3の女の子、Sちゃんです。
英語チック??? だって、英語を勉強しているんじゃないかぁ~!
This is Mika. This is Takashi. They are my friends. はい、初めの2文のbe動詞は[is]なのに、 どうして最後の文は、[are] なんでしょう?
また、生徒が固まっています。 時間が止まっています。
じゃぁねぇ、ヒントは主語だよ、主語を考えてみてぇ。
っていうか、先生。 be動詞? 主語? 何それ? 全然分かんない。 英語なんて、全部覚えちゃえばいいんじゃないのぉ? 私、前回のテスト、それで85点とってるしぃ~。
唖然としました。 当時、僕は高校受験前の正念場、 冬期講習、2週間前に、その会社に入社しました。 もう、入試まで3ヶ月という状態で、 「覚えればいい」と思っている生徒の考え方を、 変えようとは思いませんでした。 しかも、そのときは、85点とってるから、まぁ、いいよな。 そう、軽く考えていました。 そして3ヵ月後、その校舎の受験生の殆どが、志望校に合格しました。 とても嬉しそうな生徒の顔を見て、 そうだよな。まず、テストでの得点がなければ、この笑顔はないよな。 とにかくテストの点を上げることが、僕の仕事なんだ。 僕は、そう思いました。 それから僕は、学校の定期テストの問題を分析し、 その問題がどこから出題されているのか、 探し当てることに必死になりました。 学校のワークからか? 教科書からか? 入試問題からか? 指導書からか? 分からないときは、自分で似たような問題を作りました。 つまり、僕が必死になってしようとしていたことは、 定期テストの予想問題を作ることでした。 テスト対策を経験するごとに、 その予想」的中率は上がっていきました。 100%当たったこともあります。 もちろん、その結果は凄まじいものでした。 入塾する前は30点だった生徒が、たった1ヶ月半で、 90点以上とってしまうほどでした。 その結果に、当時の僕は、大満足していました。 その校舎の生徒数も、100人から190人に増えました。
しかし、僕は大きな間違いを犯していたのです。 それを思い知らされる出来事が、 その半年後にやってこようとは、 当時の僕は、思いもしませんでした。 つづく・・・。
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