|
テーマ:塾の先生のページ(8202)
カテゴリ:英語教育
1 中2・中3から入塾した生徒で、
英語の成績があまり良くない生徒は、 単語を覚えようという意欲が、著しく低く、 覚えさても、成績に結びつかなかった。
この意欲の欠如の原因は、 「覚えられない」ということと、「覚えても役に立たない」ということ。 今回はその内の、 「覚えても役に立たない」について述べさせていただきます。
「覚えても役に立たない」というのは、 生徒がそう思っているということで、正確に表現しますと、 「覚えても役立てていない」ということです。 誤解を招くような表現だったかもしれません。 申し訳ありません。
前回の記事で触れた、 play + er → player (動詞 + er → 動詞する人・もの) をそれぞれ発音することから理解すれば、 swim + er → swimmer sing + er → singer といった風に、覚えた動詞の数だけ、その派生語として 語彙量を増やすことができます。 ここで大切なのは、 それに要する知識量は、動詞そのものと、 「動詞 + er → 動詞する人・もの」だけです。 例えば、覚えた動詞が50語だとすると、 知識量は、50+1 であるのに、 語彙量は、50×2 の、約2倍にすることができるということ。 player を play + er と分解できなければ、 知識量は、 50+50 語彙量は、 50+50 になり、読めない生徒は、読めて理解できる生徒と 同じ語彙力を身につけるためには、 2倍の知識量が必要ということになります。 英単語を覚える意欲が低い生徒が、 「覚えても役に立たない」と思っているのは、 こういうことだと僕は思うのです。 こうなると、誰でも覚えようという意欲はなくなると思うのです。
知識は思考の材料であり、 思考は知識を効率的に頭に入れ、 新しい知識を生み出すきっかけになるものだと、 僕は考えています。 Aという知識とBという知識を材料として思考し、 Cという知識が存在するんじゃないかと仮説する。 そのCという知識の仮説を、現実世界と照らし合わせる。 それが現実に存在したとき、 思考することの喜びを得ることができる。 だから、思考することも、 その材料となる知識を頭に入れることも、 意欲を失うことなく、思考が絶えず止まらない。 言葉を学んでいく中での、発音し、読むというところから、 生徒の知識と思考に、差が出ていたということを 中学生の英語の成績から掘り下げることによって、 知ることができました。 高校での英語、特に大学受験まで考えた英語ともなれば、 思考力を使って、効率よく語彙量を増やし、 思考力を最大限に使って、英文を理解していかなければ とてもではないが授業にさえついていけないと思うのです。 高校生になる前、小学生、中学生のうちから、 思考と知識の関係を理解し、 うまくこの2つを使うことに慣れていなければ、 高校生になったときに、 とてつもない挫折を味わう可能性があるでしょう。 また、そうなってしまった高校生が大学受験に到達することも、 また、それまでのお世話をする高校や塾の先生方も、 大変な苦労を要すると思うのです。 また、大学に進学せず、社会に出て行く高校生も、 知識を材料に思考することができなければ、 社会で活躍することは難しいでしょう。 小・中学生に授業をしている僕が、 英単語を覚えるというところから、 このことを意識して指導しなければ、 子どもの可能性を制限することに繋がると、 強く感じるようになりました。
共に同じ生徒に授業をしているもちざくらが 授業で心がけてることも、 生徒の思考を止めないことだということは、 彼の記事を読んでいただければ、お分かりだと思います。 なんか今回のシリーズ、彼とのコラボになってるような気が・・・ つづく・・・。
この記事が「役に立ったな」とお感じになった方だけで 結構でございます。 クリックお願いします。 この結果を参考に、より良い記事が書けたらと思っております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[英語教育] カテゴリの最新記事
|