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カテゴリ:英語教育
前回の記事では、小学部での話でした。 今回は、中学部。 中学部で、英語と日本語の世界の違い、 生徒にどのように触れてもらい、理解してもらうか? それは、今まで何度も記事中で述べさせていただいた 「5文型」を軸にした授業。 ただ、生徒の頭を「文法ガチガチ」にしよう という目的ではありません。 英語という教科のポジションは、生徒それぞれ違います。 得意な生徒もいれば、不得意な生徒もいる。 将来、英語の力を生かした職業に就きたいという生徒もいれば、 別の力を生かそうとするものもいます。 得意、不得意、好き、嫌い、僕はそれでいいと思っています。 ただ、自分の得意とする教科の良さを かき消してしまうほどの成績をとってしまえば、 いつしか得意な教科に対する自信も揺らいできてしまいます。 得意教科と不得意教科の差が開けば開くほど、 周りから突っ込まれるのは、不得意教科について。 不得意教科は誰にでもあります。 ただ、他の教科に良い影響を与える不得意教科 であってほしいと常々思っています。 不得意教科で学ぶことが、得意教科をより一層ひき立てるような そんな学習をして欲しいと思います。 そのためには、不得意な教科をなんとかしたい という意志が必要です。 その意志を持続させるために必要なものは、 テストの点数だけではわかりにくい、自分の実力の把握。 その実力を把握し、今自分に何が足りていて、 次に何を補えばいいか、それを知るための「ものさし」、 それが僕の考える「5文型」の役割。 このことについては、この記事で詳しく述べています。
このシリーズで述べさせていただいてるように、 つばさ塾は、小学部、中学部ともに、「英語教育」に拘っています。 なぜ僕が英語に拘るのか? 僕自身、以前から自問自答し続け、 なかなか納得のいく答えを出せずにいました。
自分が英語専門の道に進んだからか? いや、違う。もしそうなら、「押し付け」以外の何ものでもない。
高校進学後、文系、理系、どちらに進もうが、 英語ができることは有利だからか? いや、それも違う。 そんな表面上の利益を目指してはいない。
僕は、つばさ塾を卒業していく生徒が、 立派な人間になって欲しい。 心の底からそう願っている。 その気持ちは、教科によって左右なんかされない。 僕の考える「英語教育」も、無意識のうちにも 生徒が立派な人間になるための「英語教育」を 探そうとしているはず。 じゃぁ、僕は、日本語と英語の世界の違いに 触れさせることによって組み立てられた授業が、 生徒が立派な人間に成長すると、 心の底で感じているってこと?
やっと答えが出ました。 慣れ親しんだ日本語と違う世界である英語、 その違いを知ろうとすること。 それは、語学の分野を超えた、人間にとって非常に大切なこと。 自分の考えや常識と異なるものに触れたとき、 大切なのは、「受け入れること」。 もし、受け入れられなければ、 自分が「おかしい」と自分を不安に思うようになるか、 相手が「おかしい」と責めるようになるかのどちらか。 僕も経験しましたが、例えば、結婚し、 今まで別々に生活していた2人が 共に生活するようになったとき。 それまで、それぞれの家庭で「当たり前」と思われていたことが 生活の中で、浮き出てきます。 がっきー家では、揚げ物に何を付けて食べるか? 奥さんは、ウスターソースでした。 僕は、おたふくソース。 てんぷらに何をつけて食べるか? 奥さんは、てんつゆ。 僕は、ウスターソースかおたふくソース。 奥さんに関しては、僕は、「そっちが普通だよね そう思いましたが、奥さんはビックリしていました。 でも、彼女は、「じゃ、私も試してみるね。 おたふくソースで食べてくれたのです。 「あ、おいしいじゃん。 おたふくソースもありやねぇ。 もし、「気持ち悪い! って奥さんが反応していたら、たぶん喧嘩だったと思います。 目玉焼きでも、塩、ソース、しょうゆ、マヨネーズ、ケチャップ、 人によって、様々な調味料を使いますよね。 もし、自分以外のものが受け入れられなければ、 喧嘩ばかりの人生になってしまいます。 自分と考えや常識が違えば、違う相手を「おかしい」と思うこと、 それが行き着く先は、「差別」になるのではないでしょうか? 僕は、つばさ塾を卒業していく生徒が、 「差別」をするような人間になって欲しくない。
僕は、大学4年間で、英語とスペイン語を学びました。 大学の先生も、日本人、アメリカ人、カナダ人、 イギリス人、オーストラリア人、 様々な国の先生がおられました。 僕が学んだのは、外国語として、ある言語を学んだのではなく、 自分の知らない世界を「受け入れること」だったと思うのです。 よく、妹(2つ下)に言われます。 「お兄ちゃんは、大学に行ってから、まるくなった。
日本語の世界と英語の世界を比べ、 その違いを知ることによって 英語の成績を上げていく。 塾生がそうやって「受け入れること」を学び、 「差別」などせずに、違いに触れれば、触れるほと 自分の世界を広げて、自分の人生を豊かにして、 そうやって立派な人間に成長することができる。 僕は、そう信じて英語を生徒に教えています。
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Last updated
2008.05.07 16:56:58
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