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カテゴリ:英語教育
この記事の続き・・・。 「嫌い」とか「苦手」と生徒が口にする教科は、 2つに分かれると思うのです。 一つは、他の教科と比べて、明らかに成績が悪いという「嫌い」。 もう一つは、できるだけ他の教科に 成績を近づけようと努力をしている、 もしくは、実際に近づけた状態の「嫌い」。 前者は、まだその教科に対して知らないことも多い、 拒否反応としての「嫌い」。 そして、後者は、ある目標を達するために努力を積み、 それまで知らなかったことを知った上で、敢えて言う「嫌い」。 僕が担当している教科を、全ての生徒に好きになって欲しい もちろんそういう願望はありますが、 それはあくまでも結果論であり、 授業を通して、全員好きにさせようとは思っていません。 好き嫌いがあって、全くかまわない。 ただ、好きにしても、嫌いにしても、 それまで知らなかったことを知るための努力を積み、 それを知った上で、 「好き」とか「嫌い」とかということを口にして欲しい。
今まで、僕が預かった生徒の中で、こんな生徒がいました。 2人いるんですが。 2人とも、バリバリ数学・理科系で、両教科とも、 いつも90点以上で、そのことにはかなりの自信をもっていました。 それと比べて、英語・社会は、頑張って80点以上。 点数ほど、自信をもっておらず、不安そうでした。 テストが終わると、
がっきー、やっぱり英語と社会、嫌いやわぁ~。
そんなことを言っていましたね。 そしてその2人が中3受験生になったときの春、 僕はこんなことを言いました。
英語と社会、嫌いだよなぁ~。 ただ、すごく自信のない、頼りない『嫌い』なんだよ。 どうせ嫌いなら、もっと嫌いなってみないか? 俺の前で、英語・社会のどの部分がどんな風に嫌いなのか、 事細かに説明できるぐらい、嫌いになってみない? 今、説明できないだろ? 心に自信と余裕をもって、「嫌い」って言ってみろよ。
あっ、そっかぁ~。 『「嫌い」な気持ちがあるから、できない!』 そう思ってた。だから、 『「嫌い」をなくすためには、どうすればいいんだろう?』 って、ブルーになるんだよね。 あぁ~、気が楽になった。 わかった、「嫌い」を説明できるようにしてみるね。
そして、次のテストがやってきました。 なんと、「嫌い」だと言っていた、英語と社会。 両方、100点満点!!
おぉぉぉぉ! 凄い、凄い!! 満点とるくらい英語と社会を知っていれば、 「嫌い」な理由、説明できるだろう!?
うん、それがね、がっきー。 そのはずだったんだけど、少し「好き」になっちゃった。 だって、日本語と比べて、英語って、数学・理科っぽいね。
おぉぉぉぉ! 確かに、英語の世界は「合理的」だね。
今も、数学・理科に比べると、英語・社会は嫌いな方だけど、 今までは、表面だけというか、あまり深く考えてなかった。 深く考えてみると、そんなに「嫌い」じゃなかった。
うん、それでいいんじゃないか? 好き嫌いがあるのは、全くかまわない。 でも、知らないことだらけで、好きとか、嫌いとか、 かっこ悪いだろ? そんな自分には、自信がもてんだろ? いい勉強したね。
結局、この2人は、卒業するまで、 5教科全て90以上を達成。 そして、2人の志望校であった、 この地区最高峰の高校に合格しました。 おわり
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Last updated
2008.06.14 15:08:50
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