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カテゴリ:英語教育
Nobody knew when we could finish the work. 私たちがいつ仕事を終えることができるか誰も知りませんでした。
ある中3が、英文法の演習後、こんな質問に来た。
先生、[could]は[can]の過去だから、 「いつ仕事を終えることができるか」じゃなくて、 「いつ仕事を終えることができたか」じゃないの?
5文型の分析→文法の分析→単語・語句の分析、 このプロセスが染み付き、力の付いてきた生徒が こういう疑問をもつようになります。
おぉぉぉぉ! いい質問だねぇ。 じゃぁ、説明するから、よ~く聞くんだぞ。 日本語の世界は、過去の出来事でも、 その過去に入り込んで表現したりする。 それに対して、英語の世界は、過去はあくまでも過去で、 入り込むことなく、自分の位置を現在に置いて 過去を表現するんだよ。
・・・・・・・・・・・・・・・
うん、まだよく分からんよな? じゃぁねぇ、日本語の世界が分かりやすい例を挙げるね。
A 僕は必死になって走った。 息が荒くなる。 汗が出てきた。 目に入って痛い。 拭きながら走る。 あともう少しだ。 見えてきた。 着いたぁーーー!!
B 僕は必死になって走った。 息が荒くなった。 汗が出てきた。 目に入って痛かった。 拭きながら走った。 あともう少しだ。 見えてきた。 着いたぁーーー!!
どっちがいい?
A
うん、どうして?
どうしてだろう???
よく見比べてごらん。
あーーーーーっ! Aには現在形が間に使われてるぅーー!
そうそうそう。 これはね、両方とも過去の同じ出来事を表現しているんだけど Aは、間に現在形が使われていて、そうすると読み手は その過去の出来事に入り込んだ感覚になる。 臨場感ってやつだな。 いくら過去でも、そこに入り込んじゃったら、現在だよな!? タイムスリップ言語!?
それに対して、英語の世界は時勢に厳しい。 過去はあくまでも過去だから、入り込んだりしない。 外から過去という世界を眺めて表現する、 そんなイメージかな。
なるほどぉ~。 おもしろーーーーい!! がっきーがいつも言ってるように 日本語と比べないと、英語はわからんのやねぇ。
表面上を撫でるだけじゃなくて その世界がイメージできるところまで深く考えてみる。 その方が楽しいんですよね。
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Last updated
2009.02.10 20:48:43
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