カテゴリ:まつりごと
![]() 少子化は経済的理由ではない、先進国共通の悩みだ…とか言う方が多いが それでもわたしは、現在の日本の少子化は、経済的理由が少なからず影響しているとみる。 1990年20%、881万人程度であった非正規雇用数は、2023年には37.0%、2124万人に達している。 このうち、15歳から40歳までの人数は、推定700万人~900万人程度いると思われる。 この年齢層は、結婚あるいは出産可能年齢に当たると思う。 しかしその年代の方々が、もし非正規社員で、不安定な収入、保証なし、解雇の不安を抱えていたら、将来の人生設計など到底できない。 そんな状態では、子供なんて作れない。さらに言えば、結婚することさえ躊躇する。 ゆえに必然的に、少子化が進むことになる。 わたしは、非正規という非人道的言葉を使う事さえ不謹慎だと思う。 おまえは「安く使える道具だ」と烙印されてるように感じるもの。 この傾向は、小泉政権時代にはいって拡大したように思う。 その音頭を取ったのが悪名高い竹中平蔵である。同じ平蔵でも鬼平とは真反対にある。 彼は人材派遣会社の親玉に納まり、その会社のために、非正規雇用を推進してきたのは紛れもない事実である。 小泉は、日本経済の失われた30年を牽引してきたアンポンタンであった。 彼らの時代から、それまで、アルバイトやパートと言われた短期雇用形態が非正規と云う形になる。 いうまでもなく、アルバイトやパートと言った雇用は昔から存在していて、学生や主婦の良き働き形態であった。 もっとも、竹中が音頭を取っても、それに追従する企業がなくてはことは進まない。 企業はこぞって竹中に賛同する。だってその方が儲かるから。 彼ら企業人は、グローバルスタンダートの悪魔の旗のもとに結集した。 この時から、企業にとっての社員は、労使同じ志を有する同志から、ただのコストに貶められる。 古来の日本の企業は、従業員のためが真っ先にあり、そして社会貢献がきて、最後に株主になる。 会社は従業員が幸せに暮すための手段だった。 そんな暖かい社会風土が、竹中以降、株主のためにが真っ先になり、従業員はモノになった。 いつの間にか、高度成長を支えた終身雇用制は廃れ、成果主義が正義になった。 親であったはずの会社は、できん子(社員)はいらんになり、結果、失われた30年に拍車がかかる。 そういう観点から考えると、もし少子化対策を何とかしたいと思うなら、真っ先に雇用形態を終身雇用制に戻すことを勧める。 子を産み育てるその期間は、安心して働ける場所を保証することである。 もしそうして、30年後少子化が減速すれば、間違いなく日本の雇用形態が間違っていたことになる。 えっ、そんなことをして会社がつぶれたらどうする?ってか? 会社側の人間は必ずそういうよね。それは能無し人間の言うことです。 そうはなりません! 企業の膨大に膨れ上がった内部留保を見ればそれがわかる。 2000年に200兆円ほどだった内部留保は、2023年には600兆円に膨れ上がっている。 そもそも、内部留保の大部分は、企業の下請けなどサプライチェーン、そして従業員に支払うべきものだった。 終身雇用制が維持できた金額です。 竹中が発したグローバルスタンダードに酔って、あまたの企業がこぞってチャイナ進出を図る。 結果、価格破壊が起こり、益々、経済が縮小するドツボへはまってゆく。 …… 昨今、物価は驚異的に高騰しているが、非正規化による低収入が深刻であり 2025年、竹中の悪魔政策の後遺症は未だ癒えていない。 今日の一句 ![]() 寒波来て石破の奥歯震えてる ☆ブログランキングに参加しています。 応援よろしくお願いします。↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2025.02.07 18:52:07
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