TPP問題
日本の農業生産者の平均年齢は、なんと66歳というじゃありませんか。第一線を退いて、幸運な方は悠々自適。ある方は缶拾い・・・ 66歳とはそう言う年齢である。そんな高齢に支えられている日本の食とはなんとお寒いことか!いささか心許ないでんな。今朝の新聞にTPP参加問題に触れて「こんな自由な日本でまだ自由がほしいのか?何でもありはどうかと思う。安い農産物が入ってきたら平均年齢が高い農村は荒廃する」と憤慨記事があった。実は、これは当たっているようで当たっていないような気がする。なぜならば、高齢化はTPPの有無に関わらず進行するからである。ワタシの在所の農業事情である。ほとんど全ての農家が兼業で、そうでなくしては、この地域の田畑は維持できないからだ。子どもは学校でてから会社勤めで、日曜農業だ。普段は爺ばばが田んぼを守っている。不思議なことに、この地域の農家は狭い耕作地しか持たぬくせに、各自、耕耘機や、田植機、脱穀機などを持つお大尽だ。驚いたことに、この機材はすべて会社で稼いだ金で賄うのですよ。あれま?の本末転倒農家が在所の農家の実態である。 「土地は先祖からの預かりもの」の農家心理。「補助金がある」が細々農家を永らえてきたような気もする。 ワタシの在所の兄も66歳にはまだ日があるが似たようなもの、後継者無し・・・荒れた田んぼに葦がしげり、竹藪に埋もれた在所が浮かぶ。ワタシは思う。食料はエネルギーと共に戦略物資である。安全保障の枠内にある。今こそ日本の農業政策の大転換が必要だ。農業の維新が必要だ。維新と言えば明治維新。維新には破壊が必要である。旧来の農業政策をぶち壊せ!そう言う意味ではTPP参加は良い機会のような気がする。が、果たして特効薬になるか?はたまた劇薬か!?管総理は6月には結果を出すというが、管内閣がそれまで持つかどうか!?こちらも一寸先が闇である。ブログランキングに参加しています。