ベッドの底板(床板)について考える。
ベッドの床板(底板)には様々な種類がありますよね。ベッドの仕様やタイプにより、総板張り、すのこ板、ウッドスプリング、メッシュ(パイプベッド)などがあります。今日はベッドの底板について少しお話ししましょう。■総板張りタイプ総板張りはベッドの底板を隙間なく敷き詰めたものを言います。といっても、ほとんどの場合、幅広の板を指が入り込むくらいの隙間を空けて敷き詰めます。他には、二段ベッドなどに使われるパネル状の底板も総板張りの一種です。二段ベッドは、だいたい1台に2枚程度を敷きます。形態は荒くした碁盤の目のように穴が開いているものも多いです。また二段ベッドでは底板とマットレス一体型も売られています。メリット・頑丈である・安定しているデメリット・通気性がなく蒸れる・カビが発生することがある・ベッドが重くなる■すのこタイプすのこ状の底板が割と多いのは、日本の気候風土や、私たちが就寝中放出する汗の問題があるからです。ベッドの底板に間隔を空け通気性を持たせるのは、高温多湿の夏を控える日本では必要不可欠といってよいものですね。すのこは、太い木の角材(梁)に薄く狭い木の板を、間隔を開けて直角に打ち付けたものです。すのこは、お風呂場の水切り目的で置くものや、押入れの収納物の「カビ防止」のために使用しています。またすのこは色々なところに使われていて、営業倉庫等の保管のパレットも、木製、樹脂製を問わず通気性が良いすのこ仕様です。すのこは通気性がよく蒸れないので、商品の長期保管には欠かせないものです。先に申した通り、ベッドの底板が「すのこ」なのには訳があります。それは第一に、通気性がよく蒸れにくいため高温多湿の日本の気候風土に最適な仕様だからです。通気性が良ければカビやダニの発生を抑制できます。そして隙間の分だけ軽く仕上げることができます。メーカのストックする時や流通させる時のコストも削減できます。幅広の板仕様の底板よりバラせば小さくなるからです。メリット・通気性に優れる・カビやダニの発生を抑制する・ベッドを軽くできるデメリット・破損する場合がある■ウッドスプリングウッドスプリングはヨーロッパで主流の底板ですが、これはヨーロッパのベッド事情と深く関係しています。日本では金属コイルマットレスが主流ですが、欧州ではウッドスプリングとラテックスマットレスが80%と言われています。それはなぜか?その理由は、ヨーロッパで金属スプリングマットレスが使われなくなったためと言われています。金属スプリングを使わなければクッション性が損なわれます。反発力や耐久性が低下します。それを補うためにウッドスプリングが発達したものと思われます。 では、なぜ金属スプリングマットレスが衰退したのか?金属スプリングマットレスは廃棄とリサイクルがしにくい。金属とウレタン、わた、生地など様々な素材からできている金属スプリングマットレスは廃棄とリサイクルのしにくいものです。早くから環境に関心が集まっているヨーロッパでは、このために急速に脱金属スプリングマットレスになったものと思われます。日本でも金属スプリングが破砕機の故障の原因になることから、今後処分が難しくなっていくのではないかと考えています。が未だ表立った動きはありません。メリット・通気性に優れる・カビやダニの発生を抑制する・ダブルクッション効果があるデメリット・高価である■メッシュタイプパイプベッドに多い仕様です。網目のネットをベッドの底に張っているので通気性は抜群です。ですが欠点もあります。マットレスを敷かないで網目に乗ると変形し悪くすると破損します。メリット・通気性に優れる・カビやダニの発生を抑制する・安価であるデメリット・木製と比べて耐久性に劣るまとめ最後に、結論をいいますと、日本で使うベッドの仕様は「すのこ仕様」がベストです。高温多湿な日本で使うには、すのこベッドが最適であり最善です。通気性をしっかりか確保して、カビやダニを抑制し、快適な睡眠を堪能しましょう!すのこは薄い板のものから、分厚い頑丈なものまで幅があります。薄く華奢なものは、その一枚の桟のない位置に乗ると破損の可能性があります。すのこベッドを選ぶときは、できるだけ丈夫な仕様を選びましょう。といっても、私のベッドのすのこはかなり華奢で、桟のない位置に乗ると一篇に折れてしまいそうです。ですが、もう20年以上何の問題もなく使っています。ようは使い方です。ベッドの上で飛び跳ねたり、すのこの一枚に直に乗らなければ、破損なんてめったにしないものです。それでも破損の心配がある方は、耐加重の大きなすのこベッドを求めましょう。今では、耐荷重500KGをこえる頑丈なすのこベッドも販売されています。《良品ベッド専門店 お買い得ベッド満載!!》