わたしの部屋

剪定ハサミが切れない。

昔から馬鹿とハサミは使いようって言いますが
今回はけっして、わたしの頭のせいではありませんのよ。

切れないのは、大分使い込んで刃先が丸くなっているせい
でも、捨てるには忍びないのよ。

もっとも、手っ取り早いのは
テレビ通販などで話題の、ダイヤモンド砥石で研ぐ手だけど
ダイヤモンド砥石って、けっこう高いくせに根性ないよね。
すぐにつるつるになって研げなくなる。

なのでえらく損した気分になるよ。

で、数年前に、４３０円で買った中トギの人造砥石の出番だ。

あっ、そうそう、砥石は種類によっては
大工さんが使うような、数万円もするような高価なものもあるけど

わたしは数百円のものしか買わない。
だって、研ぐのは、数千円の剪定ハサミとか鎌くらいだよ。
そんな上等を買うくらいなら、剪定ハサミを買い替えますって。

ともあれ、わたしは、切れなくなった刃物は
とにかく研いでみて使えるようにしてみる。

ひとは器用だね、などとお愛想をおっしゃいますが
単にケチというか、新しいものを買うおゼゼがないというか・・・

研ぐと言っても、大工さんや庭師さんのように
商売道具はいつでもピカピカ、すぐに使えるようにの
真心こめたお手入れ方法ではありません。

わたしの場合、剪定してるとき、切れ味が相当悪くなって
往生した時がその時だ。

今朝はその往生した時がやって来たのだった。

ツツジの選定をボツボツ始めたら、とにかく切れ味が悪い。
以前だったら、スパッと切れた7～8mmの枝がなかなか切れない。
無理したら指が痛くなったよ。

で、件の刃研ぎとなった次第。

研ぎ方は簡単だ。が、メンドくさいのは
ハサミの止め軸のネジを外さねばならない。

道具がいる。

プラスドライバーとプライヤーもしくはスパナだ。
ボルトが空回りしないようにドライバーで固定して
プライヤーでナットを緩める。

一度緩めば後は指で外せるはずだ。

あれ？なんで？外れない。ネジもいじけてさび付いているんか？
こんな時はプライヤーで緩めましょう。
頑張って、指皮をむいたひには絆創膏のコストが掛かる。

バラし終わったら刃先を確認して砥石で研ぐだけだ。
ここで注意したいのは、裏面は絶対研ぎ過ぎないこと。

組み立てたとき、裏面どうしがピッタリ隙間が無いように合わさってないと
切れが味が相当悪くなる。裏面は錆を取るくらいに軽くがコツ。

研ぎ終わったら組み立てる。
この時ボルトの締め具合が肝要だ、締めすぎると動かなくなる。
ホラ、剪定ハサミって、切るとき以外はバネで開くようになってるじゃない。

これがスムースにいかなくなる。
かといって緩すぎると切れが悪くなる。

なので、締め付け調整はきちんとしましょうね。

今日は、およそ15分くらいで作業完了。

試し切りすると、あの抵抗感があったツツジの太枝が
スパスパ切れるじゃない。まったく新品の切れ味だよ。

と言っても、近年は新品を使ったことがないから
ジツのところは分かんないですがね。

さて、刃物の研ぎというと

最近やったものはノコギリ。
これも相当切れないで捨てようかなと思ったが
子供の頃、親父様がやっていたのを思い出したのね。
で、その気になって挑戦してみたのよ。

コイツは”ダイヤモンドすり込みやすり”でやる。

ノコギリの刃先に沿って、一刃づつゴシゴシ２～３回研ぐ
刃数が恐ろしく多いので、相当時間がかかるが、
切れ味はびっくりするくらい改善するのよ。

コツは、ノコギリって刃の付いた板が相当薄いため、
そのままやると、プルプル震えてうまく研げない。

動かないように、ノコを板で挟んでクランプで固定して、刃先だけ出して研ぐ。
これも親父様ゆずりのアイディアだ。
プルプルしないでしっかり研げるのでお勧めだよ。

ノコギリをお持ちで、処分を考えている方がいらっしゃったら
捨てる前に、一度研いでみたらいかがでしょうか？

”ダイヤモンドすり込みやすり”は、１.５００円くらいで売っています。
えっ！？　１.５００円も出すなら、新しいノコが買えるってか？

・・・・・

まっ、お好みつうことで、悪しからず・・・


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