わたしの部屋

「21世紀最大の珍事、日本は使える原発を止めて自滅した！」
将来日本の歴史は、今日の出来事をそのように綴るだろう。

なぜなら、今日の電力不足は避けようと思えば避けられる事案だからである。

この夏、日本の電力不足は、国民に節電を呼び掛けるまで脆弱化した。
日本各地津々浦々、山を削り、空き地という空き地、あるいは湖沼に
山ほど造り上げたメガソーラーがあるにも関わらずにである。

目の前にあるものは再エネ絶対主義の崩壊である。

ならば他の電力に転嫁すべき事態なのに一向にその気配はない。

とぼけた都知事は、この語に及んでも
新築の屋根に「ソーラーパネル設置を義務づける！」
などと空とぼけ

2050年にはカーボンニュートラルにすることを目指すとしている。

わが国には本当のことが云える科学者は居ないのだろうか？
はやくこの頓珍漢な都知事の口をふさがねば、都んだこ都になる。

まぁ、この都知事のような国会議員も
佃煮ができるほどいるらしいが、早く一掃しなければならない。

わたし思うに、日本人は負けるとジツにあっさりしている。
挑戦することを厭う、諦めが極端に早いです。

2011年の福島原発事故は、いわば当時の最先端技術の敗北です。
爆発の恐怖に震え、打ちひしがれる。
もう原発はダメだ、見るのも嫌だ…

国民も、政府も、官僚もメディアもすべてが脱原発になってしまった。
誰もこの事態に挑戦し発展させようとはしなかった。

結果、使えないソーラー発電へひた走り、追い焚き用の燃料の購入で
世界一高い電力を使う羽目になった。

再エネは未来への希望です！
が、はかなくも絶望に代わっている。

再エネなんて、安定した電力供給がサッパリできす
このクソ暑い最中、国民に「熱中症に掛からないように節電を…」
と、情けない呼びかけをする始末です。

普通なら電力不足でブラックアウトの危険があるなら
「原発を稼働させます！国民の皆様どうぞご理解ください！」
というべきところを、おそらくは参院選前のかん口令であろう。

どの党も「原発を稼働せよ！」とは決して口に出さない。
それを云えば国民の支持を失うと読んでいるのだ。

もっともそれを言っても、原発稼働にはそれ相応の時間が掛かる。
動いたときには夏が終わっている。でも冬には間に合う。


いまやエネルギー危機に世界中が直面している。
日本と同じような電力事情のドイツでは泥炭や石炭火力を稼働させる。

ということは、すでに脱炭素も崩壊している。

ならば、日本には効率世界一の石炭火力があるではないか。
それを大至急日本中に作れば良い。

地産地消すれば電力ロスも少なくて済む。

それもしないで節電でやり過ごそうというのはあまりにもお粗末だ。
この冬、もし北海道でブラックアウトすれば死者が出る事態になる

エネルギー問題は安全保障上の最重要課題です。
一つの電力に集中するの非常にマズイ。
エネルギーミックスが必要です。

ともあれ、メディアも原発稼働をとは決して言わない。

しかし人間は考える葦である。
ここは落ち着いてエネルギー問題に真剣に取り組むべきではないか。

新エネルギー開発に国費を注ぎ込んででも
是非とも確立しなければ日本の未来はないのだから。

それまでの繋ぎとして原発再稼働は必須の条件である。

わたしも原発事故直後は
原発なんて即廃止すべきだと真剣に思っていた時期がある。
あの惨状を見てしまうとそういうしかない。

しかしよく考えてみると、津波対策さえしっかりして
電力さえ失わなければあの惨劇はなかったと思う。

すでにソーラーは崩壊している。幻想でしかない。
それは夥しいメガソーラー群があっても此度の節電で露呈している。

しかしメガソーラーの後遺症はずっと続くことになる。
国民にのしかかる再エネ賦課金である。



わたしなら法改正をして高い買取を出来るだけ早く中止する。

すでにチャイナでのもの作りは終焉している。
進出企業の撤退はすでに始まっているが、
世界一高い電力の日本への回帰はおそらく叶うまい。

ものつくり出来ない土壌では日本は滅びる。

使えば使える原発を使わないのはジツに勿体ない。
安全対策を２重にも３重にも重ね、
稼働させて安い電力を確保できれば、日本企業の回帰が可能になる。

これを決めるのは政治だが誰もこれを云わない。

残念ながら日本丸には船長もいない。船には舵もないようだ。

熱い夏の風に、ただフラフラと頼りなく漂うばかりなのである。



一句



節電や団扇の風の暑さかな



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