カテゴリ:祈りのみち
この街でも、お盆には迎え火を炊くのが習わしです。 その煙を頼りに先立った霊が戻ってくるのだそうです。 お盆とは、今では祖先の霊が各自の家に帰って来るのを迎える行事ですが 正確には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、 盂蘭盆とは、サンスクリット語の「ウランバナ」の音訳で、 ウランバナは、三悪趣(地獄界・餓鬼界・畜生界)を指します。 お盆は、そのような地獄の世界で苦しんでいる死者への供養だと信じられています。 そもそもお盆の始まりは 昔お釈迦様の高弟に大目連(マーハーモンガラナ)と言われる方がいて この方は天眼(てんげん)第一と称されたお方でした。 天眼とは、五眼の一つで、すべてを見通すことのできる霊力を指します。 目連が修行を積んで、この天眼を得た時 気になるのはやはり、すでに亡くなっていた母親のことです。 母親を霊視して見ると、母親は薄暗いじめじめした洞窟の中に一人座っていました。 水が飲みたそうだったので、水を汲んで飲ませようとすると なんと、その水が炎となって燃え上がり、飲む事ができなかったそうです。 お釈迦様にこのことを尋ねると 「そなたの母は、裕福なバラモンでありながら、一つの施しもせずに強欲のまま死んだ」 ゆえに地獄に落ち、あのような責めを負うているのです。 「だからそなたは、母の代わりに、少しでも良いから施しをしなさい」と言いました。 さすればそなたの母も自分の間違いを悟り「やがて成仏するであろう」という訳です。 その後目連は、少しづつお金を溜めて、一年に一度 恵まれない方に施しをされたと言うことです。 それがお盆の本当の言われです。 だから盆と言う漢字は皿を分けると書くのですね。 そうそう今日は、そのお盆の入りです。 早速迎え火を炊きましょう。 うちにも先だった魂がいます。去年の夏に死んだ猫の「ふぅ」です。 先日孫を連れて里帰りした娘は、「ふぅ」の好きだったカリカリを供え 花を飾って 「もしふぅが帰ってきたらどうする?」と言うから 「一緒に遊んでやるよ」と応えました。 このお盆に「ふぅ」は果たして帰ってくるのでしょうか? …… 会いたいなぁ… 今日の一句 業突くの爺帰りたるお盆かな ☆ブログランキングに参加しています。 応援よろしくお願いします。↓ ブログランキング にほんブログ村 失敗しないベッドの選び方 転職応援します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.08.15 15:21:47
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