カテゴリ:未来予想
![]() 一国の安全保障には基本的な戦略がある。 今も昔も、世界の中心にいるのは言うまでもなくアメリカであり、 アメリカにとって、どこが仮想敵国であるかは、 アメリカのポチである日本にとっても、最大の関心ごとである。 冷戦当時、米ソの敵国は互いであり、けん制し合っていたが、 軍事パワーが拮抗していたため、かろうじて世界の平和は保たれた。 小さないざこざは、あちこちにあったが、大きな戦争には至らず、 日本は米国の庇護のもと、この世の春を謳歌していた。 しかし1991年、ソ連崩壊により、このパワーバランスが崩れる。 栄枯盛衰は世の常、やがて中国の台頭が始まる。 今では中国がアメリカの最大の脅威なのである。 皮肉なことに、中国の経済発展に大いに寄与したのは米国である。 ポチの日本もそれに準じた。 米国は、中国が豊かになれば、日本や台湾のように民主化が進むだろう、と踏んだ。 ところが意に反して、 民主化どころか、共産党体制が強烈強大になった。 いうまでもなく、 共産党の最終目標は、世界中に共産主義の実現を図ることで一致している。 共産主義に自由はない。 わたしたち自由主義国家の真反対にある思想だ。 党の方針に世界中の中国人が従わねばならない国防動員法がある。 国防動員法とは、18歳から60歳の男性と18歳から55歳の女性の中国人に適用される。 国内外の中国人(国籍に拘わらず)が対象となり、海外在住の中国人も含まれる。 中国政府が「有事」と判断した場合に発動される。 ちなみに日本には約100万人の中国人が滞在している。 アメリカには552万人の中国人がいる。これはかなり深刻な問題だ。 中国との有事になれば、大小に関わらず滞在中国人の暴動が必ず起こる。 ともあれ、西側の心配をよそに、中国の覇権拡大は止まるを知らない。 国際裁判所が「違法であり無効」と裁定した、南シナ海の覇権も 「こんなものはただの紙切れだ」と、うそぶく傍若無人さが中国の正体である。 習近平は2017年、トランプ大統領との会談時 自信満々で「太平洋には、中国と米国を受け入れる十分な空間がある」と発言した。 この時からトランプは、中国に最大級の警戒心を抱いたであろう。 中国の脅威に、如何に立ち向かうかが最大の関心ごとになった。 世界のあちこちに、一帯一路の旗がはためいている。 このことは、世界中に、中国共産党の覇権が及んでいることを示している。 パナマ運河がある。 パナマ運河は、1904年、米国が建設を開始し、10年を要し、1914年8月15日に完成した。 最初は米国が運営していたが1977年、カーター大統領がパナマに返還した。 ところが現在は、パナマ運河の太平洋と大西洋の港湾は、 香港に拠点を置くCKハチソン・ホールディングスの子会社が運営している。 このことは、アメリカの安全保障上の大きな危惧になっている。 ゆえにトランプは、「パナマ運河はアメリカのものだ」と主張したのだ。 デンマークの自治領であるグリーンランドの購入に強い意欲を示しているのも対中国の意味がある。 中国がこの北の大きな島や北極海、南極にも触手を伸ばしていることは周知の事実である。 先に行われたホワイトハウスでのゼレンスキーとトランプの会談は トランプがゼレンスキーを罵る、世にも不思議な光景で、 世界中が飛び上がって憤慨したが、その予兆はあった。 会談に臨むゼレンスキーが、車から降りた瞬間からトランプの皮肉が飛んだ。 「お前、ずいぶんドレスアップしてるじゃねぇか」 ホワイトハウスに、ノーネクタイで乗り込むゼレンスキーもゼレンスキーだが、 それを皮肉るトランプも相当底意地が悪い。 まあ、最初から、トランプは、ゼレンスキーの言い分など全く聞く耳がなかったことが分かる。 トランプはウクライナをプーチンへの貢物に添えたのだった。 もうお前には支援しないと… その意味はやはり対中国である。 プーチンに恩を着せ、ロシアを中国からひっぺがし、中国を孤立化させる。 ロシアがアメリカ側に付けばなおよい。 これこそが今、アメリカの安全保障上の最重要課題なのである。 不謹慎だが、その戦略のもとでは、ウクライナなど如何ほどのものであろうか? トランプの本心は、できるだけ早く戦争を終らせ、中国への備えにシフトせねばならない。 正義は様々な形で様々な世界に存在する。 ウクライナにはウクライナの正義があり、アメリカにはアメリカの正義がある。 もちろん、ロシアにはロシアの正義がある。 日本だけが不思議な正義に染まっている。 広島には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と慰霊碑にある。 戦争とはいえ、一般市民を殺すことは、戦争犯罪であることを知らない。 自虐史観もここまでくると、お目出度いを通り越して罪である。 我が石破首相は、トランプにもゼレンスキーにも組しない、 などと甘いことを言っているが トランプの腹が読めないようなら、一国の宰相として失格であろう。 いまこそ宗男氏をうまく使え。特使としてプーチンを垂らしこめ。 中国からロシアを引き離し関係が改善すれば、中露の威嚇演習もなくなり ロシアの石油やガスも手に入る。 とはいえプーチンは、名だたる曲者、とてもムネオや石破では歯が立つまい。 ロシアへの工作が成功すれば、日本にとって万々歳だがかなり厳しい。 現在の日本の安全保障は、中国、ロシア、北朝鮮、三正面作戦を取るしかなく それでは、あまりにも危うい。 が、中国一国になれば、日本の安全保障はずいぶん救われる。 だからなんとしてもプーチンを誑し込めたいくらいだ。 などと力んでも、憲法9条そのままに、手足を縛った自衛隊では ロシアどころか、他のどこの国に同盟を求めても到底無理であろう。 有事に「俺は自衛隊を出せないが、お前は俺を助けろ」では話にならない。 日米安保が機能しないことは小学生でもわかる。 ゆえに、一刻も早く憲法改正し自立する必要がある。 富国強兵 こんなことを言うと、平和ボケ日本人から袋叩きに合いそうだが これがなかったばかりにウクライナは、ロシアの歯牙にかかった。 ホワイトハウスから叩きき出されたゼレンスキーは、明日の日本の姿だ。 何時何時米国に袖にされるかわからない。 世界は混とんとし、沸騰している。 先般のトランプ、ゼレンスキー会談の不首尾を、 欧州も日本のメディアも、ゼレンスキーがかわいそうとか 月並みの分析しかしてないが 遅かれ早かれ、ウクライナは、ロシア、アメリカの草刈り場になる。 今日の一句 ![]() 会談物別れ戦火止むかや春の雪 ☆ブログランキングに参加しています。 応援よろしくお願いします。↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2025.03.05 16:09:52
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