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カテゴリ:どうでも良い話
![]() むかし大層ご立派な新築物件のカーテン取り付けに行った時 ご近所のお年寄りが数人 がやがやしながらやってきて庭先に集まった。 何事かとかと思いきや、奥まった部屋の前に来て 「お~~!入った!入った!」 互いが互いを見やってご満悦なのでした。 「よくはいったなぁ。大変だったろ?」 施主は 「あ~~、これを入れてから建具入れてもろた」 見ると御大層ご立派な金色の仏壇が 10畳間の奥に燦然と輝いてござる。 サイズだって半端じゃございません。 幅120cmは優に越えてるように見える。 わたしはそれを見た途端「ぎょえ~~い!」ですよ。 仏壇で盛り上がってるお年寄りたちを見て、 もしかしたらここのお施主さんは この大層ご立派な仏壇を入れんがために新築したんとちゃうか?と思った。 お値段は多分、ベンツのEクラスを買っておつりがくるかもしれん。 で、わたしは、その時、昔やらかした「仏壇返し」を思い出した。 随分前親父が死んで、その時お寺さんが位牌分けしてくれたんですよ。 そんなもの貰っても困るのだけれど、 ただ、貰ってしまった以上「粗末にしたらいかん」とはわたしも思った。 で、中型冷蔵庫の上に飾って、水をあげ、時には花をそなえていた。 それから数年後、お袋がやってきて云うのですよ。 「こんなとこ置いて、これじゃ父ちゃんが冷える!神経痛になってまう!」と小言した。 (冷蔵庫の中じゃあるまいし、上は放熱で暑いくらいじゃね?)と思ったが黙っていた。 で、わたしは仕方なく近所の仏壇屋へ行って 一番小さく、いちばん安い仏壇を買ってそこに位牌を収めた。 で、数年が過ぎたと思いたまえ。 ふと思ったのですよ。この小さな仏壇を眺めながら。 「ん?まてよ、確か位牌は三つあるよね?…」 「実家と、お寺さんと、そしてここに…」 「だとすると、親父は、お寺さんや実家や我が家に行ったり来たりで忙しいだろな…」 「お盆なんかそんときは何処に最初に行くんだろ?」 「わたしだったらやだね…ゆっくり昼寝もできないやね…」 「死んで魂になったら、千の風になるのが自由でいいやな…」 などなど、止めどなく思いが巡り ある時、家族がいないとき、こっそり庭に出して 壊して燃やしてしまった。 が、さすがに位牌を庭で燃やすのは咎め その年のお盆に実家に行った時 お墓参りのついでに 「親父さんよう、位牌がいくつもあったんじゃあんたも忙しくて困るがね」 「だから、ワシの分は此処で焼いてしまうじゃ~ね」 と云い聞かせて火をつけた。 ところがですよ。その時一緒にいたまだ幼かった長男が実家に戻った時 「おばあちゃん、お父さんが、かくかくしかじか…」 と位牌を焼いたことをバラらしちしまった。 バカヤロ… ん?馬鹿野郎はお前だってか? その後のお袋の機嫌が悪くなったこと、悪くなったこと。 想像に難くないっしょ? わたしは堪りかねて、翌朝早く、実家を後にしたのでした。 えっ!?祟り? えぇ、幸いにして何んにもございません。 だって、だって、よく考えてごらんなさいよ。 わたしは親父の息子ですよ?誰が可愛い息子に罰なんか当てますか! バチを当てるのは悪霊だってことです! 親父は、決して、決して悪霊なんかじゃございません! それに、親父も、位牌や仏壇が整理されて清々してますって。 きっと自由になって、千の風のように、世界中を旅してるだろうなぁ。 それに思い起こせば、いつだって 親父はわたしの心の中でニコニコ微笑んでる。 今日の一句 ![]() 女神湖に架かりて月の冴返る ☆ブログランキングに参加しています。 応援よろしくお願いします。↓ ブログランキング 失敗しないベッドの選び方 転職応援しますお気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2025.11.26 18:59:54
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