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カテゴリ:学校編
私が実習に入ったのは6年2組。そのクラスにはAさんという女の子がいました。Aさんは、持久走が得意で、陸上競技会でも選手として出場する予定でした。でも困ったことにAさんは、ちょっとだけお人よしで自分に自信が持てず、いつも隣のクラスのBさんに負けてしまうのです。実力は五分五分です。後は気持ちの問題と担任の先生は言っていました。
大会の3日前、Aさんが足をくじいたと言って包帯を巻いてきました。その時に誰もが、もう大会には出られないなと思いました。 ところが、担任の先生は走らないとダメと言ったのです。私は「えぇっ!!、足を怪我しているのに・・・」と思ったのですが、 担任の先生は、Aさんに練習をさせたのです。 本番、Aさんは一度も勝ったことのないBさんに勝ち優勝しました。 その時に、子どもの可能性とそれを見破る教師のすごさに感動しました。もし、あのとき頑張ることをやめるのを認めていたら、Aさんのちょっとだけ自信を持ったうれしそうな顔には出会えていなかったのでしょうか。 私はいつも学校行事の度に、このことを思い出すのです。 結果よりも過程という言葉があります。実はこの言葉、あんまり好きじゃありません。 やっぱり結果は結果です。 でも、結果はゴールではないはずです。 結果は新たなスタートです。 負けは人を強くする、私はそう思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月19日 06時52分52秒
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