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カテゴリ:ビジネスに関すること
これからのビジネスの形態はネットワーク型になっていくと思う。企業間でもそうだし、企業内でもそう。移り変わりの激しいマーケットに対し、限られた資源で、迅速、かつ柔軟に対応していこうと思えば、ネットワーク型になるのは自然の流れだと思う。
一番身近なのは人材派遣とか転職サービスかな。必要なときに必要な人材を提供するシステム。要素はいろいろあるのだろうけど、この業界が急速に成長してきたのはよくわかる。自分の能力を活かしたい人、足りないスキルを補完したい企業、それをマッチングするシステム、これが見事に合致している。三者がWin-Winの関係という、とてもすばらしいビジネス形態だと思う。 でもこれって、別に企業間のシステムでなければ成立しないというわけではないと思う。同じことは企業内でも充分仕組みとして成り立つと思う。しかもうまく機能すれば、人材の有効活用という点で、企業にとってこれほど有益なものはないかもしれない。 具体的にはいろいろあるだろうけど、こんな感じかな。 1)転職サービスや人材派遣の登録をするように、自分のスキル、ノウハウ、やりたい職種の希望などを登録する。 2)こういう人が欲しいという希望を吸い上げるシステム・問合せ先を作る。 3)両者をマッチングするシステム・組織?を作る。 4)このシステムに対する一定の権限の付与、運用ルール、その他社内制度等との調整 これがうまくいけば、何かこういうビジネスをしたいという人がいて、それを実現するために必要な人材をタスクフォース的にすぐに集めることができる。このシステムを利用した場合の人事評価制度との整合性、人を提供する側・受ける側との調整、指揮命令の混乱などいろいろと課題は多い。しかし、最大のメリットは、激しく移り変わる事業環境に対し、社内の人材を最大限に有効活用して、迅速、勝つ柔軟に対応できることだと思う。 何かあると、すぐ「組織改正!」といって大掛かりなことをしたがるけど、組織なんてマーケットに対して、そんなに奇麗にあわせることができるわけはない。そうだったら、ある程度わりきった考えで組織は作っておいて、あとは運用でなんとかするのが本当は一番。こういうと、人事評価制度との関係が、、、といわれそうだけど、何のために組織改正をしているかというと、マーケットに答えるためであるはず。人事評価をするために組織をつくっているわけではないから、そんなことをいうのはナンセンスだ。 組織改正、人事制度見直しなどと形から入るのもいいけど、結局大切なのは中身=運用をどうするかだと思う。制度は一度見直すのに、ものすごい労力がかかるし、そもそも正解なんてものはないんだから、あるべき論を追及しても限界があると思う。それなら、ある程度しっかりとした組織・制度があるのであれば、あとは運用を頑張る方がいい。 登録制ビジネススキル・バンクみたいなものがあれば、 ・人事異動をしなくてもある程度のタスクであれば対応可能(現状は人員削減の影響でジョブローテンションはかなり厳しい状態、、、という中での閉塞感を打破) ・事業部などの組織をこえたコミュニケーションの活性化 ・社内の隠れた人材・スキルの活用 ・選抜されるべく自分のスキルを磨こうというモチベーションの向上(2次的な効果として) ・マーケットやあるタスクに対する迅速、かつ柔軟な対応可能 これからは、組織論やあるべき論ということよりも、実態・運用論やこうなりたい論で語るのがいいと思う。そのひとつがネットワーク型の組織・システム。これを運用するには、各個人の高い意識と能力が要求されるだろうけど、将来的には是非実現したいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.14 16:23:26
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