ビジョナリーライフ～自ら考え行動することで、人生がワクワクする～

よくライオンでも鳥でも一度人間に飼いならされると、もう野生では生きていけないという。それは、本来もっている能力や感覚が鈍ってしまうから、自分で生き抜いていかなくてはならない厳しい外の世界では勝ち残っていけないということなのだろう。

これは動物だけではなくて、人間も飼いならされると感覚が麻痺して、いろんなことに鈍感になったり、気づかないうちに骨抜き・ヨボヨボになって自分の足で立ち上がることもできなくなっていたりという具合になってしまうのだなと思う。

大企業にいると、飼いならされ症候群の鈍感な人たちや骨抜きになった人たちが本当に多いことに気づく。私たちは社内外で起こっている現象について、これはおかしいだろうということを肌で感じていたり、物凄い危機感をもっているのだけど、そういうことに全く無関心というか気づいていない人もかなりいる。どうも五感が麻痺しているとしか思えない。本当にびっくりするくらい無関心、無反応だから、このギャップに戸惑ってばかりだ。社内又はその部、グループではそれは常習かもしれないけど、世間一般的にはおかしいから・・・と思うことしばしば。

人は環境適応能力が高いのだ、といってしまったらそれまでかもしれないけど、逆にいうと日頃生活する環境というのはとても大切なんだと実感する。そういう私もかなり囲いの中での生活が長くなってきたので、感覚が麻痺して世間離れしていることも多いと思う。囲いの中で何も感じず過ごすのは確かに楽ではあるし、何とかやっていくことはできるだろうけど、それではねぇ。。。

私としてはどんな環境にいても、身の回りで起こっていることを正常な五感で感じながら、常に自分の足で立ち、歩んでいけるよう心がけていきたいと思う。