超健康日記

2004/08/06(金)10:34

内藤陳さんのこと【74.6キロ】

突然だが、今日は内藤陳さんのことについて書こうと思う。 内藤陳さんのことを知っている人ってどれくらいいるのだろう??陳さんは元トリオザパンチで、今は役者として渋い役柄をやっている。そして日本冒険小説協会の会長として新宿の深夜プラスワンで毎日お酒を飲んでいる。まえだのおっかあ亡き今、ゴールデン街の生き証人だ。 僕は最近でこそ「なんとなく本を読む気がおきない」ので、あまり本を読まないが、もともと超濫読家だった。 活字ジャンキーでいつも何か文字を読んでいないと落ち着かないで、トイレに入るときも、お風呂に入るときも、何をやるときも活字をおってしまう。喫茶店にはいってアイスコーヒーが出てくるまでにも、テーブルの上の塩やコショウの原産地や会社名などをついつい無意識に追ってしまう。 と、まあ、活字を読むこと、本を読むことについてはなんのアレルギーもなかったのだが、ミステリ小説の類は頭っからバカにしていて読むことがまずなかった。高校までにおもしろくもない国語の教科書に出てくるような小説を読むくらいでそのおもしろさがさっぱりわからないくせに、「純文学は上、ミステリ小説は下」なんて勝手に思い込んでいた。でも内藤陳さんと出会って、僕は「冒険小説」「ミステリー小説」の魅力の虜になってしまった。 今から12年くらい前だろうか?「闘う男」という別冊宝島かなんかのムック本に新宿のゴールデン街の様子が書かれていて「毎日のように喧嘩がおきるところ」「文壇の先生たちがしょっちゅう殴り合いをしているところ」などという記事を今は大作家になってしまった馳星周(当時は坂東なんとかと名乗っていた)が書いていた。馳星周は「深夜プラスワン」という小さな飲み屋のボーイで、お店で見聞きしたゴールデン街の喧嘩事情をおもしろおかしく書いていたのだ。 当時、それを読んで若く、浅はかだった僕は「よし!腕だめしだ」と思い、ドキドキしながらゴールデン街に行き、ドキドキしながら深夜プラスワンの重い戸を開いた。今でも思い出す。緊張したなぁ。。 結局、緊張しながら喧嘩がおきるのを待っていたのだが、いまやそんなにポンポン喧嘩が起きる時代でもなく、お店の主人の内藤陳さんの話しを聞いているうちにすっかり「冒険小説」と「ミステリ小説」の魅力にその場ではまってしまった。陳さんは日本冒険小説協会の会長で、年間1000冊以上の小説を読んでいる。陳さんはご飯を食べないという説もある。実際にお酒を飲んでいる姿しか見たことなく、本当にお酒だけで栄養をまかなっているのではないか、とみんな信じている(!)。陳さんは本を読んでいて疲れてくると右目をつぶって左目だけで読み、左目が疲れてくると右目だけで読む。本を読むことに関しては速読やフォトリーディングなどとはまったく違うレベルで、本気で感動しながら、登場人物に感動し、恋をしたり、怒ったりしながら読みすすめて、その感動体験を興奮して僕らに伝えてくれるのだ。 僕は読書のことだったら内藤陳さんが日本一だと思う。 そんな感動屋の陳さんが僕に言ってくれたことがある。 「おい!小指と小指がちょっと触れただけでイッてしまうような女性と恋しろよ!」と。(長らくこの言葉がプレッシャーになっている(笑)) そして帰るときに「実は腕試しに来た」と学生時代の僕が告げたところ、「武道をやっている人間が喧嘩なんかしちゃダメだよ。でも僕はこのお店の中で人に迷惑をかけそうな人がいたら一回目は注意する。二回めは「殺す」つもりでやるよ」と真剣な顔で言われた。体重が40キロもなさそうな内藤陳さんになんとも言えぬ恐ろしさを感じ、恐怖したものだった。 幸いなことにその後、陳さんに殺されることもなく、何十回も通っているのに未だに名前も覚えてもらえていないような気もするが、陳さんには僕の「小説好き」という新しい世界を見開かせてもらい、多くの感動体験をさせてもらったので、勝手にお師匠様と思っている。そして今もなお大ファンなのである。 最近、自己啓発本やハウツー本、経営本ばかり読んでいる皆さん!ぜひ冒険小説、ミステリ小説をたまには開いて見てください。今、ちょうど手元に8年くらい前の読書日記があるが、その当時読んだ 宮部みゆき「火車」 花村萬月「ブルース」 「鷲は舞い降りた」 「ホワイトアウト」 「白夜行」 「蒼穹の昴」 なんかは今もどれもお勧めだなぁ。。。 ************************* 昨日はカレーライスと中華丼を食べて、疲れ気味だったため、たくさん甘いジュースなどを飲んだのだけど、今日も体重が減っていた。 この二日間、家に帰れなかったり、疲れすぎていたのもあって、ストレッチポールとバランスボールができなかったのだが、やはり少し腰が痛くなってきた。今日からまたやろう。今日も家への帰りは夜中になると思うが明日は午前中は仕事がないから、ゆーっくり寝よう。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る