海月の部屋

2006/12/14(木)14:45

「勇者フルートの冒険」

本・絵本・漫画(13)

今日は私がはまっている小説の紹介をしたい。 小説といっても、出版されている本ではない。Web小説だ。 それが「勇者フルートの冒険」シリーズである。 (本じゃないから厳密に言えばテーマからはずれてるけど、これくらいは有りだろう) 作者の朝倉玲さんが書いた紹介文を抜粋すると・・・ 優しく勇敢な少年フルートとその仲間の子どもたちが、 魔法の武器や石を手に、迫りくる闇の敵と全力で戦っていく冒険活劇。 先日、シリーズ最新作の「勇者フルートの冒険・5 ~北の大地の戦い~」が完結したばかり。 この「勇者フルートの冒険」は、元々お子さんの寝物語として創作されたものである。 ロールプレイングゲームのような内容のとても単純なお話で、 朝倉玲さんの他の小説も読んでいた私は、実はちょっと物足りなく感じていた。 長編推理小説などはかなり読み応えがあったから。 それでも2作目、3作目、4作目と進むにつれ話が広がり、 おもしろく読ませてもらっていたんだけど。 その子ども向けの話が、大人でも楽しめる小説として書き直された。 それが私がはまっている改訂版である。 (今はこちらがメインで、元々の話はオリジナル版として残されている) 基本はオリジナル版と同じストーリーなのだが、 描写が細かく話の展開もおもしろくなり、登場人物達にも深みが感じられる。 大人が楽しめると言っても、対象は小学校高学年くらいからなので、 難しくなく気軽に読めるのもいい。 元々ファンタジーは好きな世界なんだけど、 シリーズを読み進めるごとに、どんどんフルートの世界に入り込んでしまった。 主人公のフルートは、勇者だけどとても優しい少年。 最初は真面目で堅苦しい子って感じがするかもしれないけど、 それだけじゃなく、本当は弱さも熱さも持っている。 仲間の子どもたちも、それぞれ魅力的なキャラクターだ。 そして、周りで見守る大人達にもいい存在感がある。 内容は、フルートが勇者になるまでの話から始まる。 その後、闇に立ち向かうことになるのだが、 冒険の途中で仲間となる子どもたちと出会い、共に戦い、成長もしていく。 敵との戦い場面もドキドキして読み応えがあるが、 みんなの悩み、想いといった精神面や関係性も話をおもしろくしている。 この小説にはオリジナル版があると書いたが、 それも最新作の元となった「北の大地の戦い」が最後。 次の「フルート6」は完全な新作となる。 この先どう話が進むのかが全くわからない。 あの子達がどんな活躍をするのか、未来はどうなるのか・・・。 考えただけでワクワクしてくる。 1月には連載が始まるらしいのだが、今から読むのが待ち遠しい。 こんなにも楽しめるお話に出会えたことに感謝している。 私のこんな文章でおもしろさが伝わったかはわからないが、 興味がある方はぜひ読んでほしい。 オリジナル版は物足りなく感じたなんて書いてしまったが、 小さな子にはちょうどいいと思うので、 特にロールプレイングゲーム好きのお子さんにおすすめだ。 ちなみに、イラストのコーナーには私が描いたものもあるので、 よかったらそちらも見てね(ちょっと恥ずかしいけど^^;) (※名前は「海月-kurage-」ではなく「くらげ」と平仮名表記です)

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