2006/12/14(木)14:45
「勇者フルートの冒険」
今日は私がはまっている小説の紹介をしたい。
小説といっても、出版されている本ではない。Web小説だ。
それが「勇者フルートの冒険」シリーズである。
(本じゃないから厳密に言えばテーマからはずれてるけど、これくらいは有りだろう)
作者の朝倉玲さんが書いた紹介文を抜粋すると・・・
優しく勇敢な少年フルートとその仲間の子どもたちが、
魔法の武器や石を手に、迫りくる闇の敵と全力で戦っていく冒険活劇。
先日、シリーズ最新作の「勇者フルートの冒険・5 ~北の大地の戦い~」が完結したばかり。
この「勇者フルートの冒険」は、元々お子さんの寝物語として創作されたものである。
ロールプレイングゲームのような内容のとても単純なお話で、
朝倉玲さんの他の小説も読んでいた私は、実はちょっと物足りなく感じていた。
長編推理小説などはかなり読み応えがあったから。
それでも2作目、3作目、4作目と進むにつれ話が広がり、
おもしろく読ませてもらっていたんだけど。
その子ども向けの話が、大人でも楽しめる小説として書き直された。
それが私がはまっている改訂版である。
(今はこちらがメインで、元々の話はオリジナル版として残されている)
基本はオリジナル版と同じストーリーなのだが、
描写が細かく話の展開もおもしろくなり、登場人物達にも深みが感じられる。
大人が楽しめると言っても、対象は小学校高学年くらいからなので、
難しくなく気軽に読めるのもいい。
元々ファンタジーは好きな世界なんだけど、
シリーズを読み進めるごとに、どんどんフルートの世界に入り込んでしまった。
主人公のフルートは、勇者だけどとても優しい少年。
最初は真面目で堅苦しい子って感じがするかもしれないけど、
それだけじゃなく、本当は弱さも熱さも持っている。
仲間の子どもたちも、それぞれ魅力的なキャラクターだ。
そして、周りで見守る大人達にもいい存在感がある。
内容は、フルートが勇者になるまでの話から始まる。
その後、闇に立ち向かうことになるのだが、
冒険の途中で仲間となる子どもたちと出会い、共に戦い、成長もしていく。
敵との戦い場面もドキドキして読み応えがあるが、
みんなの悩み、想いといった精神面や関係性も話をおもしろくしている。
この小説にはオリジナル版があると書いたが、
それも最新作の元となった「北の大地の戦い」が最後。
次の「フルート6」は完全な新作となる。
この先どう話が進むのかが全くわからない。
あの子達がどんな活躍をするのか、未来はどうなるのか・・・。
考えただけでワクワクしてくる。
1月には連載が始まるらしいのだが、今から読むのが待ち遠しい。
こんなにも楽しめるお話に出会えたことに感謝している。
私のこんな文章でおもしろさが伝わったかはわからないが、
興味がある方はぜひ読んでほしい。
オリジナル版は物足りなく感じたなんて書いてしまったが、
小さな子にはちょうどいいと思うので、
特にロールプレイングゲーム好きのお子さんにおすすめだ。
ちなみに、イラストのコーナーには私が描いたものもあるので、
よかったらそちらも見てね(ちょっと恥ずかしいけど^^;)
(※名前は「海月-kurage-」ではなく「くらげ」と平仮名表記です)