【アジマス調整】
リサジュー図形による位相差の測定
正確に垂直を合わせた(絶対垂直)フルトラックで録音されたテープを再生し、Lch,Rchをそれぞれオシロスコープに繋ぎ X-Yモードにするとリサージュ図形が描けます。
これによって、L/Rの位相差をゼロに合わせるのがアジマス調整です。
写真は、オープンデッキの場合です。
10kHz再生でこれでは位相差が大きすぎます。
普通の修理では、アジマス調整で終了ですが、わたしの所ではその前に、原因の確認を行います。
カセットでは、この程度は有り得るのですが オープンデッキではここまでズレるのは異常です。
調整ビスの弛みやヘッドの取付(アライメント:高さ、煽り、垂直など)の確認、テープのせり上がり(下がり)などによるテープパスの異常などの確認。
テープガイドとのクリアランス。
ビデオ等のテープパスと違い ガイドの沿わせるのではなくガイドとテープの間にはクリアランスが通常はあります。
ひどい時にはテープにカールやよれが生じます。
それらを確認した後に異常がなければ アジマス調整を行います。