JR山陽本線姫路駅は2008年12月に高架工事が完成しましたが、表紙の写真はその工事が完了する直前の姫新線ホームに停車中に播磨新宮行き普通列車を写したものです。
姫路駅も2006年3月までは地上を走っていまして、特に姫路から岡山方面に向かう6,7番乗り場なんかは少し薄暗くてそれが逆にいい雰囲気のあるホームでした。写真の0,1番乗り場は姫新線と播但線の列車も発着していたように記憶しているのですが、やはり古くていい雰囲気がありました。かつて山陽新幹線が開業するまでは、山陽・九州方面へ、あるいは鳥取方面への特急や急行でにぎわったであろうホームも、最近では大阪や神戸のベットタウンとしての性格の方が色濃くなっているのかもしれませんね。
そして連続立体工事によって高架駅としてリニューアルされたわけですが、そこには旅情を感じさせるものではなく、一般的な「きれいな大きな駅」となったのはちょっと寂しいものです。そうは言っても、世界遺産の姫路城がある最寄駅ですからね、やはりそれにふさわしい駅というのは必要ですよね。
ところで、表紙の写真のディーゼルカーのキハ40系は2009年3月から新しいキハ122・127系に置き換わっておりまして、この表紙の写真はホームとともに貴重なものとなりました。