あけやんの徒然日記

2012/01/20(金)23:01

近鉄8459号・・・

鉄道(437)

 一般的に鉄道車両の妻面(連結部分)はいわゆる「食パン切り」のようにまっすぐに切られていることから、「切妻」とよばれています。これはカモノハシのような風貌が特徴の東海道・山陽新幹線のN700系もそうです。正面はあのような特徴ある顔であっても、中間車両との連結側は切妻になっています。  車両によっては元々運転台があったものを中間車両化するときに、運転台を撤去する工事を行いますが、運転台があったことがわからないような方法をとる場合と残す場合があります。関西の私鉄では後者の「残す」方が多いようです。例えば、京阪2200系とか阪神5000系とか・・・。  表紙の写真の近鉄8459号もそんな車両の一つです。ご覧になると分かるように、角ばったスタイルではなく、曲面が見て取れるかと思います。この車両は元々8559号として登場したものの、1972年8月に発生した「近鉄奈良線爆破事件」により被災した車両で、それを復旧したのがこの8459号というわけです。ちなみに、この事件は結局未解決となったもので、ついでに同じ事件で被災したもう一両も8167号として復旧しています。  この車両の特徴としては、前出にもあった丸みを帯びた妻面と運転台の跡地を独立した窓を設置しているところでしょうか。近鉄の場合は2枚を1つにまとめた連続窓が外観上の特徴ですから、こんな窓は珍しいです。  さて、この車両は近鉄8000系のシリーズの一つであり、奈良線や京都線で主力として使われている車両でしてよくみかける車両です。あまりスタイル的に特徴のあるものではありませんが、その中にあるちょっと変わった車両、というわけです。昨日のブログの話にあった近鉄田原本線で運用についていることがありまして、たまに乗るときにこれが入っているとちょっとうれしいかな・・・。

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