京都市内のバス停で路線バスに備え付けのインターホンのブザーを押したのに、ドアを開けてもらえないのはおかしい-。「家族が乗車を拒否された」という男性から疑問の声が寄せられた。停止して応答しているのだから、ドアを開けるぐらいできそうなものだが、運転手側にも言い分があるようだ。出発前後のブザーによる呼び出しにどう対応しているのか、市内のバス事業者や運転手を取材した。
男性は左京区の会社員(55)で、バスに乗るのは義母(79)だった。義母は1月5日午後8時20分ごろ、同区の花園橋バス停から四条河原町行きの京都バスに乗ろうとした。バスは出発時刻前に到着し、時間調整のために停車中だった。義母は足が不自由なため、先にバス停に着いた家族が運転手に「少し待って」と声を掛けておいた。ようやく義母が着いたが、後部ドアが閉まったため、家族がドアの横にあるインターホンのブザーを押すと、運転手は「時間なので発車します。次のバスをご利用ください」とアナウンスして発車したという。
男性によると、義母は発車時刻にバス停に着いたといい、「お願いしているのに発車するなんて『いけず』だ」と納得できない様子だ。
一方、京都バス(右京区)の言い分は食い違う。ドライブレコーダーの映像などを調べた結果、運転手は家族の要望を受けて待っていたが、発車時刻を4秒過ぎたため「時間なので申し訳ないです」とアナウンスしてドアを閉めると、家族にブザーを押された。さらに定刻を過ぎたため、再度アナウンスして発車した。運転手は「家族は見えたが、高齢女性がいたという認識はなかった」と説明しているという。
京都バスは「発車時刻を過ぎているのに特定の人を待てない。車内に他の乗客がいるし、先のバス停で待っている人もいる」と理解を求める。
インターホンのブザーを設けている理由について、京都市バスを含む多くのバス事業者は「バスが大勢の乗客を降ろしている間や防寒のためにドアを閉めて待機している間、乗客が運転手にドアを開けてもらって乗車したり、行き先などを尋ねたりすることを可能にするため」と説明する。発車時刻になってドアを閉めた段階では運転態勢に入っているとの認識で、その後の無理なブザーの使用を控えるよう求めている。【京都新聞から引用】
路線バスのほとんどがワンマン運転のため、バスの車体外に運転手と会話できるようにインターホンが設けられています。私は使ったことがないのですが、ボタンを押すと運転席にブザーで知らせてそれに運転士が応答する、もしくは乗車口の扉へ出向くというものだったと思います。また、このインターホンの目的は本文に書かれていますが、今回の記事になっているものは「いけずだ」とクレームを言っている男性の方がおかしいんじゃないかって思います。
まず、バスは公共の乗り物で、この男性の義母専用のものではありません。発車時刻になればバスは出発するのは当然、それが4秒でもすぎれば発車するものなんです。「そのくらい待ってくれても影響ないだろう」って思うかもしれないけど、その4秒のためにその他大勢の利用客は迷惑を被るわけです。しかも、足が不自由ということになれば、最近の路線バスに多いノンステップバスといえども乗ってから座席に座るまでかなりの時間をロスすることが目に見えてますから。運転士としては、ちゃんと仕事したということになるでしょうね。
中には待ってくれる運転士もいるかもしれないけど、本来はやってはいけないことなんだし、これも本文に書いているとおりですわ。その次のバス停でも待っているお客はいるわけだから。
だから、この「いけず」だという男性がすべきことは、バス会社に文句言うのではなく、もっと時間に余裕をもってバス停に行くか、足の悪いという義母のためだというなら車内が混雑して転倒の危険や乗り降りに時間がかかってほかの客に迷惑がかかりそうな路線バスではなく、タクシーを利用する方がいいんじゃないの?
そういえば、いつだったか大阪市バス(当時)に乗っていた時に、乗り遅れた客が信号待ちで停まったバスのインターホンを押して運転士がやむを得ず乗せたことがあったんです。運転士としてはバス停以外で乗せることはできないんだけど、そこでその客を放置すればほかの車に轢かれてしまうおそれがあるためやむを得なかったんだろうけど、個人的にはそんな客、放置しても差し支えなかったと思いますけどね。そんな客は一度甘い目にあうと、図に乗るからね。まるでどこかの国みたいにさ。
話を戻して、本文にあった運転士は何も間違ったことはしていないから。たかが4秒ではないんですよ。