あけやんの徒然日記

​　東京都台東区の浅草神社は１７日から始まる三社祭で、例年配布している特別な御朱印を今年は取りやめると発表した。改元に合わせた御朱印をめぐって予想を超える参拝客が訪れ、神職に暴言を吐くなどの混乱があったためだという。
　神社が１０日、フェイスブック（ＦＢ）で明らかにした。それによると、４月２７日～５月６日に「平成」や「令和」入りの御朱印を数量限定で配布した際に、長蛇の列が出来た。手に入れられなかった人などから、神職や巫女（みこ）が罵声を浴びせられたり、「こっちはお客さんだぞ」と迫られたりしたという。
　ネット上では、この御朱印が９千円近くで取引されているケースもある。神社は「断じて看過できない」とし、「混乱を避けるためにも、今年の三社祭特別御朱印の頒布は残念ながら見送らせて頂きます」としている。通常のものは配布するという。
　１３日に夫婦で神社を訪れていた長野市の男性（５３）は、全国で御朱印を集めているという。「他でもマナーの悪い参拝者がいる。（配布中止は）残念だけど仕方ない」と話した。【朝日新聞ｄｉｇｉｔａｌから引用】

　最近、御朱印を集めることが流行っているそうですね。神社やお寺でいただけるものですが、私は子供のころに西国三十三箇所参りをして、掛け軸や御朱印帳に書いてもらいました。西国三十三箇所参りは、亡き父も好きでしたし、私もいろんなお寺へ行くのが楽しみでした。お寺の中には、山の上の方にあるところもあって、お参りする楽しさもあったんですよ。お参りした証としていただくものとして御朱印があると思っていたのですけど、どうもそうではないみたいですね。

　本文をご覧頂くとわかると思うのですが、今の御朱印を集める光景はまるで「スタンプラリー」ですな。平成から令和になった記念としての御朱印というのはありがたいし値打ちもあるんだろうけど、御朱印のそもそもの目的から考えれば長時間並んでまでいただくものなのか？　ましてや神職や巫女さんに「こっちはお客さんだぞ」って罵声を浴びせるヤツ、神社にお参りするのとお店で買い物するのと同じだと思っているのか、このクソたわけが！　どこかの神社では、そんなクソたわけに「二度と来るな！」と言ったとか・・・。ほかのお参りされている方に迷惑ということで言ったのだろうけど、さすがにここまでストレートでないにしても、こんなクソたわけにはこれくらい言わないと神様もお怒りかと・・・。

　ところで、このように集めた御朱印を自分のものとして手元に置いておくのならまだわかるけど、ここでも「転売ヤー」がいるんですね。ヤフオクをみてみると、明治神宮の平成最後と令和最初の日の御朱印がセットで７６，０００円！　しかも７８人も入札しているって、出品するヤツもヤツだけどそれに入札している７８人のヤツは何を考えているのか？　さらに転売して大儲けしようとしているのか？　ホント、バッカじゃないの！？　もっと関連の他のものも出品されていますので、おそらく私と同じことを思われると思います。
　っていうか、転売ヤーは御朱印を集めたいだけなのだから、そういうヤツら向けに電子媒体の御朱印にしたらどう？　これだったら並ぶ必要ないし、転売するときもやりやすいだろ？　転売ヤーは神社にお参りして御朱印をもらうのではなく、御朱印だけが欲しいんだし手間省けていいじゃん。

　話を戻して、三社祭が始まる浅草神社ではこの期間限定の御朱印配布は中止するとのこと。中止しなかったら、「令和最初の浅草神社の御朱印（期間限定バージョン）　９８，９００円！」ってヤフオクやメルカリに出品されそうだしね。これは浅草神社の懸命な判断だと思うし、なんなら当分の間通常のものも配布しなくてもいいんじゃないかな、どうせ転売ヤーが転売するわけだし。

　御朱印が注目されていることはいいとは思うのだけど、元々の目的と違う方向になっているのは残念ですね。それにしても、お参りも満足にせずに御朱印だけ集めるヤツやお参りすらせずに御朱印を集めるヤツ・・・。ホント、何を考えているのかわかりませんな。