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テーマ:鉄道(21841)
カテゴリ:鉄道
南海電鉄の車両というと、私が子供のころは「緑色の電車(正確には、緑の濃淡)」=南海本線、「銀色の電車(ステンレス車両)」=南海高野線、というイメージでした。もちろん例外もあるのですが、概ね主力の車両はそんな感じでした。そのステンレスの車両のパイオニアである6000系は1962年に登場、すでに初期製造の車両は50年を経過しているのですが、これまで廃車もなく高野線の主力として活躍してきたのですが、ついに引退の時が迫ってきているようです。
これが高野線で長らく活躍している6000系、私が子供のころは紺色や黄色のラインなんて入っていませんでした。関空開業に合わせて「南海=緑」というイメージ払しょくのためか、このようなラインが入れられてしまっています。 6000系の特徴は、南海標準である20mの車体長に片開き4扉というところです。関西の私鉄で片開き4扉を採用しているのは南海だけです。 扉が開いてしまえば両開きと変わらないかもしれませんが・・・。 扉単位でみると、結構大きな扉なんですよね。 あと、窓も特徴があって、関西の私鉄では上から下へ開く窓を採用しているところが多いのですが、6000系は国鉄やJRの車両のように下から上に開く窓となっています。 6000系同士の連結部分です。 中間車両として運転台のある車両が入っていると、私は必ずそこに乗っていました。ちょっとした車掌気分だったりとかね。空いているのもこのスペースだったりするのですが、最近はロープが張られて立ち入ることができないみたいですけど・・・。 ところで、南海の車両って今の新しい車両は採用していませんが、古い車両は車番の数字が浪漫字体なんです。これがまた南海らしいというか、関西の私鉄では見られない特徴です。 ついでに、6000系は1962年から1969年までの7年間に72両が製造されたわけですが、初期のものの銘板には、写真のように昭和38年といったものもあります。主力で使われている車両の中で、昭和30年代のものが今でも動いている、ということもすごいことです。 ただ、冒頭にも書きましたが、近々引退が予定されています。その中で一足先に廃車になった2両が静岡県の大井川鉄道へ移籍しているとのこと。奇しくも大井川鉄道には、同じ高野線で活躍していた急行車両の21001系が今でも活躍しているので、大阪から遠く離れたところで再会することになるんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年08月06日 22時50分01秒
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