あけやんの徒然日記

2024/04/24(水)23:59

泣き言言うなって・・・

ニュース(1041)

 関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)が24日、東京都内で講演し、2025年大阪・関西万博の運営費が赤字になった場合の対応について、「万博は国家プロジェクトだ」と述べ、一部で出ている地元が赤字を穴埋めする案を牽制(けんせい)した。全国的な万博の機運醸成に懸念があるとし、出席した財界関係者らに東京での盛り上げへの協力を呼びかけた。​万博運営をめぐっては、元大阪府知事の橋下徹氏が大阪府市による赤字負担を提案したが、吉村洋文府知事は府市による穴埋めの可能性を否定。府市と経済界で協議し、誰が負担するかを事前に決めるべきだとの考えを示している。  この日、財界人向けのセミナーで講演した松本氏は、万博が赤字になった場合の対応を問われ、「万博は国家プロジェクトであり、大阪のプロジェクトではない」と強調した。  万博の運営費は入場券の売り上げで賄うことになっていることから、安定的に運営するためにも、前売りの販売目標の1400万枚達成が重要になると指摘。全国的に万博に向けた機運を高める必要があるとし、「機運醸成は非常に難儀」と述べ、会場の財界関係者らに協力を要請した。【産経新聞ネット版から引用】  建設が思うように進まない大阪・関西万博。関西以外の方にとっては、関心なんかないでしょうね。私は関西に住んでいますから、得体の知れない物体がディスプレイや列車のラッピングで目にしますが、その気持ち悪さから「縁起悪っ!」と思っています。  それはさておき、大阪・関西万博って誰が誘致したんでしたっけ? 気になって改めて調べてみたら、2014年に当時の大阪市長と大阪府知事が誘致することを表明して、2017年に当時の政権が誘致を決定したとのこと。その人物はそれぞれ橋下、松井、安倍ということなのですが、料亭か何かで「大阪のみならず日本全体の成長の起爆剤のための万博」「それいいね!」ってな具合で決めたんでしょう。だから、維新の連中は万博誘致が決定した時には、「維新が万博を誘致した」ようなことを自慢げに語っていたように記憶しています。  ところが、万博にかかる建設費等の高騰やリングや2億円トイレなどの無駄遣いにより当初の1250億円から倍増してしまっていることはごぞんじのとおりです。もちろん増額してもそれが十分に回収できる見通しがあるのであれば問題ないのですが、入場券収入も前売り券販売が伸び悩んでいるので怪しくなってきているだけでなく、赤字になった場合にどこが負担するのか全くわからない。何の根拠のない経済効果だけはえらそうな数値を出しているようだけど、そんなもの全く当てにならない。この時点でも工事に携わっている関係者にとっては「本当に費用を支払ってもらえるのか」不安になっていると思います。  そんな状況だから、本文にあったように「万博は国家プロジェクト」なんていう発言が出てくるわけですが、旗色が悪くなってきたのでそんなことを言いだしているとしか思えないんです。1970年当時のような社会であれば「まだ見ぬ未来に思いをはせる」「未来に対するワクワク感」もあったでしょうけど、今ではネットからいろんな情報が得られますしね。  維新信者や万博推進派に言わせれば、「万博に否定的な連中も、万博が始まれば喜んで見に行くやろ」「国内からも世界からも人がやってきて、関西経済が急成長するんや」「その経済効果は計り知れない」っていうことなんだろうし、「いざとなれば吉本の芸人とマスコミを動員してテレビなどで特集をさせれば関心が高まって集客につながるで」と考えているかもしれません。もちろん、それによって関心が高まって少しでもいい方向に進めばいいねって思いますが、現実はそんなことで関心が高まるとは思えないし、入場券購入に始まってパビリオンの予約、遠方から来場する人にとってはホテルの予約、ホテルから現地までの交通などなど越えなければならないハードルがたくさんある状況ですからね。そんなややこしいなら「USJでいいか」となるかもしれませんし、「そもそも混雑する大阪近辺でなくてもいいじゃん」ということで余計に敬遠されるかもしれませんね。余程この万博でなければ見られないものがあれば別ですが、そんなものがあるとは思えないしね・・・  ここにきて「国家プロジェクトだ」なんて泣き言言わずに、予算と根拠のよくわからない経済効果を期待して進めてもらって、赤字になった場合は関係者で負担してよね、っていうことでいいんじゃないかな。​

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