「電車とバスの博物館」でちょっと懐かしいバスを見る・・・
先日、東京へ行った際に休みをもらって、東急田園都市線宮崎台駅に直結の「電車とバスの博物館」へ行ってきました。 ここは、東急の歴史を紹介する博物館で、また別の機会に紹介したいと思いますが、車両や貴重な展示物があったり、トレインシュミレータがあったりします。今回は、それらも見ましたが、バスが気になる存在でした。 このバスです。日野のRB10というバスで、案内板によると1966年製造で1981年までの15年間稼働していたようです。今のバスのように直方体のようなスタイルではなく、ちょっと丸みを帯びた車体ですね。それと、窓の上にある四角が角のとれた形になっているのは、いわゆる「バス窓」とよばれるもので、古いバスに見られる特徴の一つです。 今のバスのリアには、開口部はありませんが、この時代のバスにはリアに設置されたエンジンが見える仕組みになっていて、展示のバスはよく見えるようにアクリル板になっていますが、実際のバスではスリット状の金網越しにベルトなどをみることができました。 ちなみに、ナンバープレートはレプリカだそうです。 さて、バスの車体中央に設けられた非常口から中に入ると、やはりこの時代の特徴である木張りの床が懐かしかったです。 運転席です。この形状の運転席も懐かしいです。今のバスのインパネは、見やすくてわかりやすいのですが、この時代のものはシンプルにまとめられていますね。大きなハンドルもシンプルな形です。 運転席に座ってみると、バスの運転に憧れていた子供の頃を思い出しました。クラッチは、今の車のような吊り下げタイプではなく、床から生えているようなもので、ダブルクタッチを踏みながら運転していたんでしょうね。私も実際にクラッチを踏んでギアをいれたりしていました。 また、ハンドルも回せる仕組みになっていたし、ウインカーも稼働するようになっていました。それに、車体中央部にある中扉の開閉もできるようになっていて、ちょっとした運転手気分が味わえるようになっていました。 あと、びっくりしたのが、ブレーキを踏んでそれを離すと「プシュッ!」ってエアが切れる音がするんですよ。バスやトラックの特徴で、私も中型限定解除の時に教習所でトラックに乗りましたから知っていますが、これってなんだかうれしいんですよね。実際には、踏み過ぎたら急ブレーキになるからダメなんだけどね。 正面のスタイルはこんな感じ。丸目の2灯のヘッドライトが古さを感じるし、ウィンカーランプも取って付けたような感じですね。これもこの時代の特徴なんです。 ところで、1981年にこのバスは現役を引退していますが、この古いスタイルでかなり長い期間活躍していたんですね。私の実家のある南海電鉄バス(現・南海バス)は、この手の古いスタイルのバスは1980年頃にはすでに見かけなかったように思います。 それはさておき、この日は保育所などの遠足で園児がたくさんきていて、その子どもたちがいなくなってから運転席に座ったりしていたので、写真を撮るのに時間がかかりました・・・。