カテゴリ:野球
泥のついたユニフォームが似合わないポジションは投手だと思う。
高校野球までならば投手だって打ったり走ったり。スライディングしてユニフォームに泥をつけてマウンドにあがるだろう。 プロ野球では投手のユニフォームは綺麗だというイメージがある。 無理に点を取りに行くポジションではない。バットを振って当りそこなって併殺になるくらいならば「三振してこい」といわれるのだろう。打つ気無しにバッターボックスに立つことも多い。展開によっては振り回すこともあるが。 ロッテの渡辺俊介の膝下は汚れている。それは彼特有のアンダースロウのためである。 重心を限りなく低くするあのフォームではマウンドの土をこする。 それはそれで彼の勲章であるとは思う。 彼は投げることで泥をつける。フォームは「泥臭さ」なんて似合わないくらい優雅なのだが、まあ、それは別の話で。 交流戦で渡辺俊介は打席に立った。味方打線が好調であったために5回も回ってしまった打席で日本記録タイ(でしたっけ?)の5三振を記録する。あの日(5/8日横浜戦)、ロッテ打線は好調だった。渡辺俊介は攻撃に参加する必要がなかった。 「疲れたくなかったんで」 彼はこう振り返る。 確かにあの試合では、彼は投球に集中してさえいればよかった。そして完封した。 十分、褒めるべき事である。大量の援護にも集中力を乱さずに、おそらく初めて立ったであろうマウンドで9回を投げきった。素晴らしいことだと思う。 それでも、今思えば腹が立つのは何故だろう? 状況が違うというのに。 今日、広島の黒田はおそらく初対決であろう投手相手にヒットを放った。そして、果敢に盗塁――。 滑り込んだユニフォームには泥がついた。 盗塁は功を奏し、黒田は緒方のヒットで同点のホームを踏んだ。 そんな広島のエースの姿に感動した。 状況が違う。 それでも「一生懸命」に「泥臭い」姿には単純に心が動かされるものだ。 今日は杉内俊哉見たさに巨人-ホークス戦をメインでかけていたのだが、たまたま動かしたチャンネルで黒田の走りが見られて運がよかったと思う。NHKにはスルーされた・・・。スポルトではやったけど。 黒田を褒めたいのに、俊ちゃん語りの方が長いのは、結局愛ゆえ・・・。 あえて「土」じゃなくて「泥」という表現を使ってはみたものの。広島負けたのよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.18 00:34:21
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