フルスウィング
著者:須藤靖貴
小学館文庫
野球フィクションの短編集。
あくまでフィクションだけれども笑える設定もあり。
万年Bクラスのチームを変貌させた白人監督とか。
本塁打55本記録をもつマルエイイーグルスの陽監督とか。
その記録を破るかもしれない奈良鉄のロバート・バラードとか。
メジャーの安打製造機田中大将(正しい読みはひろまさ登録名はタイショウ)とか。
打撃投手の生き様だとか(ビリケン打撃投手)、試合をアリバイに完全犯罪を目論む助っ人とか(ビーンボール)、本塁打日本記録のゴタゴタを皮肉ってみたりとか(56号)、ひとりの選手起用法で半生を棒に振ったプロOBとか(リリーズチョイス)、大学野球の両エースの愛憎(?)とか(ぐでんぐでん)、日本のプロ野球をクビになった投手の話(さよならのチャンス)です。
すいすい読めてなかなかに面白かったです。
56号の構成がとても新鮮。
話は変わって。
G党に会った時、挨拶がわりに
「いいかげんにしてください!」
と言う様になった。
何の効力も無い・・・。
というかG党を喜ばせるだけである。
そして彼らはまだ現状に満足していない。
ちょっと負けてくれたっていいじゃない。
かつて長嶋茂雄は「140試合勝つつもりの人」という報道があったが。
G党はそんな感じがする。
誰も負けようと思って試合はしないと思うけれど。