『自虐の詩』

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子供の頃から不運な幸江は、
元ヤクザで無職な上に少しでも気に入らないことがあると
ちゃぶ台をひっくりかえし
さらに酒とギャンブルに明け暮れ金をせびってくる
ダメダメ亭主イサオと共にひなびたアパートに住んでいました。
幸江はイサオと一緒にいられることが何よりの幸せ
そんなある日、刑務所帰りの父親が幸江の前に現れ・・
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原作は4コマ漫画なんですね～このお話。

映画化が決まってから初めてそんな漫画があったんだと知りました。
主演の中谷美紀さんが言うには
「絵のタッチが好きではないので、読むのがつらい」
確かに絵を見た感じでは、
おおよそドラマチックな展開など期待出来そうもない
一見してギャグマンガ風のタッチです。

少なくとも女性受けはしないだろうなぁーという感じ

でもこれを頑張って;最後まで読めば、凄く感動出来るらしい。

映画を観ていても、前半「なんでこんな男が好きなの！？」と
幸江を問い詰めたくなるほどの、イサオのダメ男っぷり。
（演じる阿部寛さんはカッコいいけれど。
パンチパーマなのに？やはりイケメンです。）

何も喋らないは乱暴だは、心を込めて作った料理も
ちゃぶ台ひっくり返されて(ノ-_-)ノ~┻━┻おじゃんだし。

とことん不幸なのに幸せそうな幸江が本当に変な女に見える。

途中までは。

これがね～
後半ひっくり返るのよー（ちゃぶ台ではなくて;）

ダメ男でもなんであんなにいとおしいのか。
幸江でなくてもなんだかイサオをいとおしく感じるのです。
演じてる阿部さんの力も大きいと思いますが。
超ステキなんす！

物語のテイストも前半はなんだかギャグっぽい作りで
「なんだ？これはっ！？」って思いました。
ひたすらちゃぶ台ひっくり返してるし、何がどう展開するんだぁ？
と思っていたら、後半は泣きのシーン続出(T_T)

なんだこれわ。

幸江と熊本さんの友情物語・・子役さん達の演技が素晴らしい～
二人にも泣かされましたー(ToT)

誰から見ても不幸な幸江を通してだんだん見えてくるのは
「すぐ身近にあるささかやな幸せ」

それこそがいかに大切なのか。
幸せってなんなのか。
そう思った時によぎる幸江のセリフ。

「幸や不幸で人生をはからない」

なんてこったい。
やられましたよ。


不幸な女の話なのに、見終わった後は幸せな気分になれます。

あっ、真のラストはエンドロールの後ですからね～
これ見逃したら、もったいなさすぎるー

ご注意を★