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『パンズ・ラビリンス』

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舞台は1944年、内戦終決後のスペイン。
父を亡くした少女・オフェリアは、身重の母と共に
母の再婚相手・独裁主義のビダル大尉の駐屯地で
暮らし始めました。
冷酷非情な父に馴染めずにいたオフェリアの前に
ある日妖精が現れ森の中の迷宮へと導きます。
そこには迷宮の守護神・パンがいて
彼女に3つの危険な試練を与えたのでした。
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第79回アカデミー賞3部門(撮影・美術・メイクアップ)受賞★
メキシコのギレルモ・デル・トロ監督がメガホンをとりました。

おいらがおそらく初めて足を踏み入れたであろう
‘ダークファンタジー’というジャンル。

ファンタジーの部分よりむしろダークなイメージの方が
強い作品でした。
映像も最後の最後の‘一歩手前まで’ずっと暗いし。
(ただこれがラストに活きてくる!)

でも現実とファンタジーって背中合わせですもんね。
その辺の対比が非常に上手く融合されて描かれてました。

戦争という殺し合いを幾度となく繰り返してきた
人間社会の愚かさが生々しく伝わってきます。
この映画を観ても憤りや悲しさを感じない人がいるなら驚きです。
それくらい強烈でした。
‘一応(ダーク付き)’ファンタジーというジャンルではありますが
小学生くらいのお子さんの鑑賞には向かないと思います。
言い過ぎかもしれませんが、これを観ることによって
何かトラウマのようなものを抱えてしまうかもしれません

少女はおとぎ話の中にしか自分の生きる道を見い出せなかった。
それくらい現実の世界は残酷だったんです。
ビダル大尉の恐ろしいこと(°□°;)
あんな父ちゃんいやだぁぁあ~
しかし、演じた俳優・セルジ・ロペスは凄いと思います。
トコトン酷い奴です(^_^;)
暴力や拷問シーンやとても直視出来ない場面もありますが
唯一の救いは主人公である少女オフェリアが
その現場を一切見ていないことかな。
それを抜いても、悲惨な状況には変わりないけどね(T_T)

少女には3つの厳しい試練が与えられます。
ある意味この映画を観ることも試練と言えるかもしれません。

試練を乗り越えたその先には・・

おいらにとっては大きな感動が待っていました
最後になんか救われました
捉え方は人それぞれのようですが・・
でも、観て良かったと最後に思えました

さぁ、あなたも限りなくダークで限りなくピュアな世界へ
足を踏み入れてみませんか(^w^)

決して夢見れないファンタジーの世界へ・・




Last updated 2007.10.21 17:02:03


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