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さすらいの天才不良文学中年

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烏賊シューマイは旨いか

烏賊シューマイは旨いか

 食い物の話を続ける。先日縁あって、某所で萬坊の烏賊(いか)シューマイをご馳走になった。シューマイの皮にあたる部分をうまく烏賊で包んである。烏賊は丁寧に削いであり、一見するとシューマイがイカソーメンで包んであるようにも見える(写真手前)。


烏賊シューマイ


 佐賀県は呼子の名産である。テレビCMのキリン一番絞りで一躍有名になった。

 確かに美味である。口に放り込んだときの独特の感触、噛んだときの食感、全体のまったり感、やはりシューマイの味だと感激するところは流石である。

 しかし、本来は写真のように上品に食うのではなく、熱い熱いと言いながらかぶりつくもののような気もする(ごめん、地元でどう食べているかのは良く知らない)。

 本来旨いものは地元の気候、雰囲気、環境などと相俟って本当の味に行き着くはずだ。そのため、壇一雄は旨いものを求めて諸国を放浪した。そこに食の難しさがある。





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