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さすらいの天才不良文学中年

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つるぎかずを 幻の処女作

つるぎかずを 幻の処女作


つるぎかずを2


 つるぎかずをの幻の処女作「しあわせのレモン」である。奥付を見ると、1970年7月10日発行となっている。19才のときの作品である。本文29頁、今はもう珍しいガリ版刷りである。限定50部とある。これも面映い。

 このころ、寺山修司(1935年生、83年没。享年47才)は35才であり、全盛であった。彼はアングラ劇作家兼演出家でマスコミに華々しくデビューし、アバンギャルド(前衛芸術)として一世を風靡したのだが、もともとは稀代の天才歌人(詩人)であり、競馬評論家でもあり、おいらたちのヒーローでもあったのだ。


寺山修司4


 彼の描く「時には母のない子のように」「さよならの城」「ひとりぼっちのあなたに」の詩や大人向け童話の中に、おいらの青春があった。その寺山ワールドのような作品が、この「しあわせのレモン」である(汗)。

 さて、つるぎかずをの名前の由来だが、高校2年のときに命名、以来使い続けている。武士の魂である剣の「つるぎ」(ハチャトゥリアン作曲「組曲ガイーヌ」の「剣(つるぎ)の舞」も好きであった)と、本名の一部である「かず」に、当時戯曲作家で名高かった「岸田国士(きしだくにお)」やご存知ゴルゴ13の作者である「さいとうたかを」の名前にあやかろうとして、「つるぎかずを」としたのだ。愛着のある名前であり、われながら良く出来ていると気に入っている。



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