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さすらいの天才不良文学中年

さすらいの天才不良文学中年

広島帰省考06年12月編 番外編

 広島帰省考06年12月編(前編)

 今回の広島への往路のお話し。12月7日(木)、「のぞみ19号」博多行き、新横浜10時32分定刻に発車する。広島着午後2時19分予定。毎度のことながら、3時間40分程度の乗車である。横浜は曇りであるが、広島は雨天との予報。さて、どうなることやら。

 平日ではあるが、乗車後、新横浜で満席。おいらの乗った箱に外人が大挙して乗車している。インド人の風貌である。コンピューター関係の集団旅行か。新大阪で下車かと思ったが、福山で皆いなくなった。福山で何かやるのかなぁ。箱の込み具合は さすがに師走である。新大阪を越えても席はほとんど空かない。岡山以西は、予報どおり雨となった。


横浜オムライス1


横浜オムライス


 さて、今回のお弁当は「横浜オムライス弁当」。新商品という。新商品大好き人間としては、試さざるを得ない。期待せずに食してみたが、冷たいにもかかわらず合格点。オムライスの出来が良い。おかずにシュウマイ、ライス・バーガー、一口ハンバーグが添えてあり、健闘している。これで700円は安い。

 オムライスといえば、人生の達人「パ」のM氏を思い出す。新宿西口に勤務していた期間が長かったので、その西口横断歩道橋のふもとにあった「某うどん屋」でM氏と全日本オムライス連盟(略称、全オム連)を発足させようかと密議を図ったことを思い出す。

 20年以上も前の話しである。オムライスはその店の名物料理であったのだ。味もさることながら、ボリュームには圧倒された。普通盛りを頼んだだけで山盛りである。命懸けで食べた記憶がある。全オム連を創設していたら、全オム連認定第一号にしていたであろう、歴史に残る名オムライスであった。その店(九州のとある場所を店の名前にしていた)ももうないが、オムライスを食べるたびに思い出す逸話である。

 さて、今回も乗車早々、DVDを見始める。日本テレビの報道特捜プロジェクト「架空請求詐欺(振込め詐欺)事件」(9月25日放送分、90分)の録画である。振込め詐欺の世界では、日テレのイマイ記者といえば鬼門らしい。そのイマイ記者のリダイヤル攻撃によって、犯人グループの実像に迫っていくドキュメンタリーだが、その中身には驚く。

 犯人グループには、毎日数百万の売上げ(振込み)があって、一月1億円の荒稼ぎも無理ではないという。振込め詐欺の年間被害額は毎年約250億円(届出分)、実際には1,000億円のマーケット!と予測されているから、犯人グループが稼ぐ1億円も嘘ではないようだ。

 しかも、グループは数人で運営しており、その金額を山分けしているので、月給は一人当たり200万から400万という。

 それ以上に驚くのは、身に覚えがないのに振込む被害者が後を絶たないということである。つわものになると、一人で2,000万円振込む被害者もいるそうだ。しかもそれだけ振込む人間が最低毎月一人はいるという。どないなっとんじゃ、日本は。

 で、この犯人グループの年齢層は若い。20代前半である。罪の意識は全くない。バーチャルで罪を犯しているという感じだ。こいつらの将来に未来は全くないね。

 ところで、前回の広島帰省は10月初旬であった。母の脳梗塞再発に伴い、急遽帰省したのだが、その後は治療が効を奏し、回復基調である。その後、弟が先月末まで介護していたので、今回はおいらの番である。幸い、母は今年の春先の退院当時までの調子に回復しているという話しであり、会うのが楽しみである。

 新幹線は満席に近いまま、広島駅に到着した(続く)。


 広島帰省考12月編(中編)

 帰路編である。12月15日(金)深夜、横浜に帰った。ぎりぎりまで母の介護をしたので、新幹線は上りの最終便。のぞみ52号、広島19時51分発に乗りこむ。師走も中旬であるが、広島の本日は寒くない。

 母の容態から述べる。

 帰省日に、母の入院している病院に直行した。病室のフロア(階数)は知っていたが、何号室か知らないので(1階の受付で確認しても良いのだが)、フロアに上ってから適当に見付けようと廊下を歩いていると、向こう側から車椅子に座ったおばはんが「あんた」と声を掛けるではないか。

 声の方向に顔を向けると、何と、母が一人で車椅子を運転し、廊下をウロウロしているのに驚いた。

 しかも、ついて来いと言う。行き先は病棟内のコイン・ランドリーである。母は洗濯物を取り込みに行く途中だったのだ。

 初日でこれだから、後は推して知るべしである。母の回復は早く、前回退院のレベルまでに近づいている。まずは、目出度しである。

 10月6日に脳梗塞の再発で再入院した。現在の医療システムでは、病院への入院期間が最長3ヶ月(一般の病気の場合。脳梗塞は6ヶ月)であるため、入院の最初のリミットは1月6日になる勘定である。したがって、そのころが最初の退院のヤマになると考えている。

 しかし、今回、病院側から退院についての特別な話しはなかったので、1月末までの入院は認めて貰えそうな気もする。退院後は、病院に併設の老人保健施設に再び入所する予定であるが、病院のリハビリ体勢は何と言っても群を抜いている。このため、おいらとしては出来るだけ、このまま入院が長引くことを祈りたい。

 さて、恒例の広島駅での駅弁選びである。今回も、日刊ゲンダイが推奨していた幻の「復刻版『廣島上等弁当』」(広島駅)を探すが、ない。


アグリ弁当1


アグリ弁当2


アグリ弁当3


 そこで大きな看板の出ている「安芸高田のアグリ弁当」にする(写真)。アグリはアグリカルチャ(農業)からの命名という。食して、駅弁の醍醐味を思い出した。

 駅弁の醍醐味は、折の蓋にこびり付いたご飯粒を一つずつ箸で取り、それを食べることから始まる。弁当は冷たいのである。だから、「冷えても美味しいご飯」が命となるのである。このアグリ弁当は広島産コシヒカリである。正解であった。米粒を食べる喜びを思い出させてくれたのである。

 次に、幕の内弁当の三種の神器をご存知だろうか。「鮭の照焼き、蒲鉾、卵焼き」である。この3つが入っていなければ幕の内弁当とは呼ばない。残念ながら、このアグリ弁当には蒲鉾が入っていなかったが、それを手造りウインナーで見事にカバーしていた。合格。

 それにしても、恐るべし、広島駅弁の層の厚さ。広島駅弁の旅はまだまだ続きそうである。


 広島帰省考12月編(後編)

 さて、金曜日の最終便である。新幹線はごった返しているかと思ったが、単身不赴任族は不義理をしているのだろうか、車内は空いている。にもかかわらず、三人席の通路側C席がおいらの指定席である。

 驚いた。車内はガラガラにもかかわらず、おいらの隣のAB席だけ人が座っているのだ。かなり、妙な座り方である。もとより、E席はほとんどの席が埋まっている。しかし、三人席でC席に座っているのはおいらだけで、しかもA席に座っている人はほとんどいない。異様な座席配置の光景である。

 考えた。最終便だから、このようなこともあるんだろう。恐らく、岡山で混み始めるのだろう。岡山に到着した。混まない。新神戸で混むのだろう。混まなかったらバカヤローだ。しかし、新神戸でも混まない。

 新大阪でやっと混み始めたが、それでもまだそれほど混んでいない。京都で8割の乗車率だ。

 嫌な予感がしたのだ。二日前のみどりの窓口にいた若いお姉ちゃんが座席を決めるのに、時間がかかり過ぎたのだ。しかも、そのお姉ちゃん、上司に相談して、やっと切符が取れたのである。たかだか「禁煙席、通路側」を指定しただけなのだが、何かあったのか。

 しかし、まぁ、これで良いこともある。

 実は、隣のAB席に座ったカップルが「訳あり」のようなのだ。どう見ても女性は30代の水商売系である。男は実直な40代、ブレザーにネクタイである。しかし、この二人の関係が分からないのだ。二人とも結婚指輪をしていない。明らかに夫婦ではない。

 日時は花の金曜日の夕方。不倫旅行か。お忍びで温泉にでも行くのか。それにしては、二人ともおとなしい。しかし、親密な関係の雰囲気はありありだ。お水は男性にしなだれかかっている。謎は深まるばかりである。C席に座れたから、隣のカップルの関係を詮索するという、こういう楽しみも出来るのだが。


エクスプレスE予約


 新横浜駅に到着して、「エクスプレスE予約」のポスターを発見。好きな座席をケータイで選べるようになっているという。もしかしたら、こういうことが今回の滅茶苦茶な座席配置の原因になっているのだろうか。

 とにもかくにも、新幹線の座席配置はどういうプログラムになっているのだろうか?


 広島帰省考12月編(番外編)新幹線「のぞみのトイレ」

 ところで驚いたのが、新幹線「のぞみのトイレ」である。これが未だに非近代的な和式トイレなのだ。

 ここからの話しは、JRの偉い人が知らなければならないと思う。


ビーナス


 トイレのドアを開けて間違えて入ったのかと思った。男性トイレが満員だったので、一般トイレに入ったところ、和式である。今回乗車したのは「のぞみ700系」。「のぞみ500系」にも和式トイレがあるようだ。

 トイレに入った瞬間、JRが何を考えているかを通り越して、母のことを思い出した。母の膝は悪く、トイレは洋式でないとダメなのだ。親孝行のため、毎年、弟と共に富士山に母を連れて行っていたのだが、行楽地でホテルを選択する条件は洋式トイレであった。だから、母のような弱者に配慮しないJRに怒りさえ覚えた。

 次に、外人を京都に呼んだときのことを思い出した。外人、特にお年を召された少々グラマラスな女性は、和式が絶えられないのである。

 いや、それ以上に、日本を代表する新幹線「のぞみ」に今でも和式トイレがあること自体が信じられない(「ひかり」でも信じられないが)!JRに福祉や介護の考え方はないのだろうか。

 アジア諸国に旅行するとトイレは和式である。しかし、ホテルには絶対にない。街に出て、地元の人が使うトイレで和式を発見するのみである(因みにアジアでは、金隠し(和式トイレで前方にある出っ張り)がないことが多い。もっとも台湾ではこの金隠しが後方にあったので、思わずうろたえたが)。

 それに今年ももう終わりであるが、思い出してみても、おいらは今年1年間、1回も和式トイレを使ったことがない(ウオッシュレット以外もほとんど経験がない)。ブラックユーモアだが、使うとすれば新幹線のトイレだけだろう。まあ、しかし、怒るのはこれ位にしよう。

 おいらは思う。こんなセンスでは、フランスはおろかその他各国との新幹線競争で負けても仕方がない。技術以前の問題として、新幹線のセンスを疑わざるを得ないと思うのだが如何か。




 広島帰省考10月編(番外編その1)

 さて、今回の帰省で考える広島の特徴である。

 何と言っても、年寄りが多い。

 地方都市なら皆そうかも知れないが、石を投げると年寄りに当たる。いや、過疎化しているから、実際は当たるのが難しいのだが・・・。

 しかし、もっと怖いのは、老人しかいないというのは、未来がないということである。勿論、学校などなくなる。玩具屋などトウの昔に化石化している。子供がいないということは、テレビゲームがないということである。ということは、インターネットもないのである。ただし、ケータイだけは少しある。そうかと言って、広場には誰もいない。犬猫だけは少しいる。


桃源


アカデミア書房


 ところで、諸兄よ、広島は中国地区の中核都市である。近畿圏と九州圏の間で政令指定都市としての活気がないわけではない。広島の本通商店街は経済産業省の進めるダイナミック商店街にランクされていたような気がする(写真は、おいらの行きつけの骨董屋「桃源」と古書店「アカデミア書房」)。

 その中国地区の雄、広島であってもこれだけの老人の多さである。島根や鳥取の場合であれば、それこそ屍累々ではないか。

 次に驚くのは、軽4輪が多いことである。スーパー・マーケットの駐車場は軽4輪で溢れている。

 近所にしか車で行かないのであれば、何も大きな車にする必要はなかろう。また、2台目の車を買う場合、軽4輪にするというのは頷ける話しである。それにしても、黄色ナンバーばかりというのは、異様な光景である。


 広島帰省考10月編(番外編その2)

 広島でおいらが一番旨いと思うラーメン店である。


麺屋


 前にも書き込みをしたが、若夫婦の経営するラーメン店のこの日のランチは、この店の十八番のラーメンにミニ天丼がついてわずか650円。ラーメンは「いりこ(小魚)出汁」風で麺も細いのにコシがあって絶品。一度食したら、病み付きになる味である。

 お店の名前は「麺屋」。分かりやすい。看板である奥様も美人である。

 場所まで教えよう。

 アストラム・ラインであれば「伴(とも)」(あの有名な「広陵高校」がある)で下車、徒歩5分程度。車であれば、長楽寺にある交通科学館を北上し、「農免北」交差点を左折するとすぐ左手。一度は行きたい「麺屋」である。

 最後に、何故か日本人には見えない僧侶がスーパー・マーケットで買物をしていたので、ご報告する。

 バンコクで見た僧侶と同じ出で立ちで、黄色の衲衣(のうえ=如来の着る衣)をまとっている。

 おいらの悪い癖である。即座に僧侶に近寄って、話しをした。日本語があまり話せないようなので、英語で聞いた。

 カンボジアから来た僧侶であった。日本とカンボジアの僧侶交流という。僧侶は、昔の純朴な日本人のような素晴らしい人だった。ビバ、国際都市、ヒロシマ(この項終わり)。




アストラム・ラインの謎

 広島の交通機関に「アストラム・ライン」(モノレール仕様)というのがある。


アストラムライン.jpg


 市の中心部である「本通り」を起点とし、「広域公園」(サンフレッチェ広島のホームグラウンドがある)を終点としている。

 おいらは広島に帰った場合、母の介護でこの路線を毎日利用するのだが、このたびの帰省で驚いたことがあるので書く。

 従来のダイヤは平日と土休日の2本建てだったのだが、これがいつの間にか平日、土曜日、休日の3本建てに変わっていたのである(14年3月15日改正)。

 土休日のダイヤが土曜日と休日に分かれた訳である。つまり、土曜日と休日のダイヤが異なったのである。

 これにはまいった。日曜日のダイヤは感覚的に土曜日と同じと思っているから、電車が来ると思ったら来ないのである(同じ時間帯が多いのだが、微妙にダイヤが違うことがある)。

 では、何故、このような複雑なダイヤにしたのだろう。

 駅員に聞いたら、搭乗者数を調べて実態に合わせたという趣旨の回答だったが、どうも要領を得ない。果たして土日でそんなに変わるものか。露骨なコストカットが目的ではないのか。

 それよりも広島高速交通(モノレールの会社)は利用客のことを考えているのだろうか。

 運転手や従業員だって、土曜日と日曜日でダイヤが変わって大丈夫なのだろうか。安全管理に支障はきたさないのかねぇ。広島高速交通の組合はよく文句を云わなかったものだと思う(組合などないのかも知れない)。

 そのうちこのモノレールでは曜日ごとに毎日ダイヤが変わったりして。

 こういうのをガラパゴスと呼ぶんじゃないのかなぁ。広島の皆さん。





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