年賀状 柚木惇年賀状大賞年賀状今昔例年、年賀状は自分でオリジナルのイラストを描き、作成する。 原画は墨(黒)一色のイラストで、葉書サイズのものを描く。入社以来続けてきたので約30年分、すなわち30枚程度が溜まった。冗談半分に個展が開けるほどである(写真はいただいた年賀状など)。 印刷は毎年指定の印刷屋にお願いし、写植による版作りを依頼していた。原画にアミ(墨による濃淡)による指示も行い、仕上がりはプロ並みに凝っていた。 しかし、今年からは生活形態が変わったことと、パソコンによる印刷技術が向上したため、パソコンによる年賀状作成に始めて挑戦してみた。 まず、イラスト原画を作成する。ここまでは例年と同じである。 次に、この原画をスキャナーで写し取る。パソコンに保存し、それをワードで創った葉書サイズの年賀状原稿に図の挿入をする。試行錯誤の連続である。原画作成に半日、パソコン入力に半日という悪戦苦闘の末、なかなか思うようには出来ないが、ひとまず完成した。 ま、取り敢えず初年度にしては、良く出来たと褒めておこう。 これから印刷をしよう。年賀状の枚数は今年から厳選して、会社関係を減らし、従来の300枚出状から200枚程度に厳選するつもりでいる。 印刷は裏面(イラスト)と表面の宛名ともに行っても半日かからない。昔と較べると年賀状にかかる時間は激減し、随分楽になった。一時、宛名書きはどうしても手書きにこだわっていた身としては、それが本当に良いことなのかどうか。 ともあれ、年末の風物詩も時代により移り変わる。 年賀状の季節 「年賀状は、贈り物だと思う」と聞くと、気恥ずかしい。何だか日本郵便の策略に乗せられているような気がするからである。 実際に年賀状を手にとってみると、紋切り型の内容が多いのに気付かざるを得ない(特に年配の方に多い)。儀礼だと言われても仕方がない年賀状がまだ多いのである。贈り物には程遠い。 それに最近はメールによる「年賀挨拶」が増えている。日本郵便は年賀状の売り上げを減らさないために贈り物などと云っているのであろう。 しかし、そうは云っても、差出人の心が伝わる年賀状を貰うということは嬉しいものである。家族の写真などであれば、つい見とれてしまう。一言近況が書いてあれば、なおさらである。 おいらもかくありたいと願って、例年、年賀状はオリジナルのイラストを作製している。今ではそれをスキャナーで読み取り、パソコンで印刷する。1日で完成する。楽になったものである。昔は考えられなかったことである。ただし、部屋中が印刷工場のようになってしまうが。 次に、宛名書きである。 昨年いただいた年賀状を取り出し、年賀欠礼をいただいた人を出状分から除外する。さらに、昨年のアドレス帳を修正し(主として住所)、新たに年賀状を出す人を加筆する。これで、最新のアドレス帳が完成である。 この作業もパソコンでの1日仕事となるが(都合2日かかる勘定である)、年賀状をゆっくりと見るのは、いただいたときではなく、来年の年賀状を作成するときではないだろうか。 翌年の年賀状を貰う前に、友の顔を思い出しながら、しかも、「へぇ~、そうだったのか」と驚きながら、宛先を印刷していくのである。 今年もいよいよ残りが少なくなった。年末の風物詩である。 おいらの「年賀状大賞」発表(その1) 毎年の正月に、届いた年賀状を読むという愉しみがある。一枚、一枚、その人の顔を思い浮かべながら、年賀状から浮き上がってくる個性を愉しむのである(下は今年のおいらの年賀状)。 現役の頃は優に300枚以上の枚数があったが、永年勤めた会社の退職を機に厳選して200枚以下に減らすつもりでいた。ところが、減らすのは中々難しい。先方から毎年送ってくれば、やはり送ることになってしまう。したがって、現在でも220枚程度を交換している勘定になる。 さて、今年の正月は少し余裕があったこともあり、年賀状の出状先をチェックし直すことにした。 その理由は、大晦日までに転居先不明で何枚も年賀状が返って来たからである。調べてみると、昨年貰った年賀状には新しい住所が書いてあるのだが、パソコンの住所変更管理をしていなかったのでそのまま古い住所に送ったのである。 これが仕事なら抜かりなくやるのだが、年末の忙しい時期だけにやっつけ仕事になってしまうのだ。年賀欠礼のチェックだけして、後は何も考えないで印刷するからこうなってしまうのである。 反省。 それにしても、困るのは、送っていなかった人から来る年賀状である。昨年はこちらが送っていたのだが、先方から返事が来なかったので、今年は送るのを止めていた人から年賀状が来るのである。 このやりとりが、お互いに何回か続いたりする。恐らく先方も同じ様に苦笑しているのではないか。 閑話休題。 凄いと思うもの。母の年賀状である。今年82歳になるが、未だに150枚の年賀状を出し、同数の年賀状が返ってくる。 もはや、年賀状は母の生甲斐になっているのだと思う。母の友達からの返事をみていると、「母から元気を貰う」というものが少なくない。有難い。そうして、母も元気を貰っているのだ。 正月の風物詩として、やはり年賀状は欠かせない。 さて、いよいよ明日は、おいらに届いた年賀状の中から、これはと思った年賀状を「年賀状大賞」としてご紹介します。 乞うご期待! 年賀状大賞発表(その2) 昨日に引き続き、年賀状の巻。 1月6日なので、少し早い様な気もするが、昨日までに届いた年賀状の中から「おいらの勝手『年賀状大賞』」を発表することにしよう。 ここで「年賀状大賞」とは何かと云うと、おいらに届いた約二百数十枚の年賀状の中から、おいらが勝手に気に入った年賀状を表彰することである。賞品は何もない。ただ、単に、おいらから「年賀状大賞」として褒められるだけのものである。何のこっちゃ。 「年賀状大賞」創設の今年の入賞枠は、入賞3名、大賞1名としよう。 では、栄えある第1回「年賀状賞」に入賞した年賀状は、次の3枚である。 まずは、おいらの敬愛する鈴木理夫さん(戦後漫画史研究家。フリーページ「人生の達人『横井福次郎』の項」参照)の作品。 唸るねぇ。トラ年にかけて中央に寅さんというアイデアが珍しくはないが、ほのぼのとさせる画風である。さすが慶応大漫研出身。拍手! 次に、Tさんの作品。 力強い筆遣いで、これも只者ではない。なかなかこれ程の「書」を書けるものではない。脱帽。 入賞作品の最後はFさんの作品。 大津絵の技法だと教わった。この絵も味があり、毎年、賀状をいただくのが楽しみである。完成度の高い作品である。 さて、いよいよ、明日は、「年賀状大賞」の発表!! なお、入賞者への賞品はないので、ご容赦を(ただし、入賞という名誉はありますぞ)(この項続く)。 年賀状大賞発表(その3) いよいよ第1回「柚木惇年賀状大賞」を発表する。 パンパカパーン! 映画界の鬼才兼役者であるS氏の作品である。 良いねぇ、この年賀状。 絵も良い。書いてある中身も良い。 この1枚の年賀状だけで、今年一年、生きる勇気が湧いてくる。 おいらも来年はこういう年賀状を出したいものである。 なお、「年賀状大賞」の賞品もないのでご勘弁を(しかし、名誉がある。時として、人は名誉のためなら命も賭す。何のこっちゃ)。 さて、来年の栄冠は誰に。誰もこんな賞、欲しくない?(この項終り)。 2011年の年賀状大賞発表(前編) 今年も柚木惇の「年賀状大賞」を発表する。 昨年も書いたとおり、年賀状をゆっくりと見るのは正月の愉しみである。 いただいた年賀状を拝見しながら、その人のことを思い浮かべる。年賀状から浮き上がってくるイメージと本人の個性との間にギャップがある場合、それもまた正月の愉しみの一つである(下は今年のおいらの年賀状)。 ここで「年賀状大賞」とは何かについて、昨年同様、触れておこう。 おいらに届いた約250枚の年賀状の中から、おいらが勝手に気に入った年賀状を表彰するのである。賞品は何もない。ただ、単に、おいらから「年賀状大賞」として褒められる名誉だけのものである。何のこっちゃ。 さて、今年も実力が伯仲した。そこで今年の「年賀状大賞」の入賞枠は昨年の3名から5名に増枠した(大賞は今年も1名)。 では、栄えある「第2回年賀状賞」に入賞した年賀状を発表しよう。 まずは昨年に引き続き、鈴木理夫さん(戦後漫画史研究家。慶応大漫研出身。フリーページ「人生の達人『横井福次郎』の項」参照)の作品。 昨年からの連続入賞である。拍手! この年賀状に解説は不要である。氏のほのぼのとさせる画風は健在である。 続いて、Fさんの作品も昨年からの連続入賞である。 毎年、賀状をいただくのが楽しみな大津絵である。脱帽! さて、本日発表最後の入賞は、昨年の大賞受賞者である映画評論家兼役者であるS氏の作品。 このギャグっぽさが良いねぇ。ウサギ年で坂上二郎を考えるセンスが良い。これも解説不要(この項続く)。 2011年の年賀状大賞発表(後編) 昨日に引き続き、年賀状大賞入賞作品の発表を続ける。 4作品目は、Hさんの年賀状。 何の変哲もない年賀状に見えるが、ウサギ年に愛犬の掲載である。 この「※卯年ですが、本人達の強い希望により、登場させております」が良いねぇ。 入賞作品の最後は、一般社団法人サバンナクラブの伊室事務局長による年賀状(プライバシーの関係からお名前を伏せようかと思ったが、内容は公けとしての賀状であるので、そのまま掲載)である。 伊室さんは、プロはだしのカメラマンである。この少年の表情が何とも云えない。文句なく入賞。 それでは、今年の栄えある「大賞」の発表である。 おいらの母の作品である。 肉親なので、大賞にすることを躊躇したが、年賀状大賞に相応しい絵と判断した。お手盛りと取られるかも知れないが、客観的に見てもこの絵(水彩画)は良く出来ていると考えるのでご容赦願いたい。 なお、「年賀状大賞・年賀状賞」の賞品はないのでご勘弁ください(しかし、名誉はある。時として、人は名誉のためなら命も賭す。何のこっちゃ)。 さて、来年の栄冠は誰の手に。誰もこんな賞、欲しくない?(この項終り)。 2012年の年賀状大賞(その1) 今年のおいらの年賀状大賞を発表する。この行事も恒例となり、今年は三回目を迎えた。目出度し、メデタシ。 さて、今年のおいらの年賀状大賞の選考方法は、少し嗜好を変えてみた。 毎年入賞している人がいるので、それらの方々の作品は、シード(無審査入賞)とさせて貰うことにした。それほど、この方たちの年賀状はレベルが高いのである。 それでは、本日はシードの年賀状4点をご披露しよう。 まずは、映画界の鬼才S氏の年賀状。今年も味がある。 続いて、F氏の大津絵の作品。これも秀逸である。 サバンナクラブ事務局長の作品。事務局長はカメラの名手である。その氏の今年の作品、例年とは違うタッチである。 戦後漫画史研究家兼漫画評論家である鈴木理夫氏(フリーページ「人生の達人」横井福次郎の項参照)の作品である。例年のイラストスタイルとは異なり、今年はコラージュである。 以上、何れの年賀状にも大満足である。明日は、いよいよ今年の入賞者の発表である(この項続く)。 2012年の年賀状大賞(その2) 2012年のおいらの年賀状大賞である。 昨日に続き、本日は今年の入賞者の発表である。 まず、古くからの友人H氏の作品。H氏は司法書士兼漫画家。仕事の傍ら、業界紙に漫画を発表しておられる。毎年、このパターンの年賀状が続いており、今年はその功績を称えて入賞。 年賀状と云えば、版画である。毎年、オリジナルの版画を刷っておられるのがMさん。かって某支店で一緒に仕事をさせて貰ったお方である。 年賀状の定番は、写真。自分のお気に入りの写真を年賀状に掲載する人は多い。 その中で、この写真は最も良く出来ているもの。正月にピッタシである。 先方の近況を伝えるものや、人生を考えさせられる年賀状もある。これはその中で一番優れているもの。 いずれも力作揃いの作品である。これだから、年賀状は愉しい。 さて、いよいよ次回は、今年の年賀状大賞の発表である(この項続く)。 2012年の年賀状大賞(その3) いよいよ年賀状大賞の発表である おいらの今年の年賀状大賞受賞者は、星加海さん(新進気鋭の画家)である。 まず、表面がこれである。 この迫力。 続いて裏面はコラージュ(絵や模様の部分は切り抜きで出来あがっている)。 どうです、構図、色彩、デザイン、アイデアの全てに文句がありませぬ。 さすがにプロの味。この裏面だけで充分に芸術作品。拍手。 星加海さんはこの年初まで京都在住であったが、先週末から茅ケ崎に移住されている。海を前にして、彼女の絵の幅が一段と広がるのではないかと期待している。 さて、こうして今年の年賀状大賞や受賞者の作品をみると、年賀状も進化しなければならないと思う。来年も皆さんとやり取りする年賀状が愉しみである(この項終り)。 2013年の年賀状大賞(その1) 今年も沢山の方から年賀状をいただいた。 そこで、今年も恒例の「おいらの年賀状大賞」を発表する。今年おいらがいただいた年賀状の中からこれぞという素晴らしい賀状に「年賀状大賞」を贈るものである。なお、毎年のことだが、賞金や賞品はない。名誉のみで良いじゃないかという居直りである。何のこっちゃ。 考えてみれば、この行事も今年で四回目を迎える。早いものじゃのぅ(フリーページ「おいらの好きなもの」の「柚木惇 年賀状大賞」の項参照)。 そこで、過去のおいらの年賀状大賞を振り返ってみよう。 まずは、2010年第1回年賀状大賞(映画界の鬼才S氏の作品)。 続いて、2011年第2回年賀状大賞(母の作品)。 そして、昨年の20102第3回年賀状大賞(星加海さんの作品)。 いずれ劣らぬ力作である。 さて、それでは今年の年賀状大賞入賞者を発表する。まずは、シード作品(無審査入賞)の年賀状6点をご披露しよう。この方たちの年賀状はレベルが高いので甲乙つけ難い。 最初は、常連である映画界の鬼才S氏の年賀状である。解説は不要である。今年も素晴らしいのぅ。 続いて、サバンナクラブ事務局長の作品。昨年も紹介したが、事務局長はカメラのプロである。 今年の賀状は、京都山鹿灯篭踊りである。こういうさりげない写真が美しいのである。 本日のトリは、戦後漫画史研究家兼漫画評論家である鈴木理夫氏(フリーページ「人生の達人」の「横井福次郎」の項参照)の作品である。 例年の正月風景と異なり、一こま漫画の様相である。鈴木氏の新境地である。 続く残りの3作品は、明日のお楽しみ(この項続く)。 2013年の年賀状大賞(その2) 2013年の「今年いただいたおいらの年賀状大賞」である。 昨日に続き、残りのシード作品の3作品を発表する。 まず、シード作品の4番手はF氏の大津絵の作品(今年は年賀欠礼であった)。 毎年のことながら、氏の賀状は味がある。 続いて、今年からシードに入った友人H氏の作品。 H氏は司法書士兼漫画家。仕事の傍ら、業界紙に漫画を発表しておられる。今年もこのパターンの年賀状である。 最後は版画である。毎年、オリジナルの版画を刷っておられるMさんの作品。 今年も力作である。 以上、何れの年賀状もシード作品に相応しい作品である。年賀状はこれだから楽しいのである。 さて、来週はいよいよ今年の入賞者の発表とする(この項続く)。 2013年の年賀状大賞(その3) 2013年の「今年いただいたおいらの年賀状大賞」である。 いよいよ、今年の入賞者の発表である。 5作品が入賞した。 最初は、某旅行代理店勤務のSさんの作品。 これは目を引く。お嬢様のセンスは素晴らしい。力強い一筆書きである。 次に、手作り年賀状。 コピーをベタベタと貼ってある。Mさん、ホノルルマラソンを完走したのだ、凄いなぁ。こういう年賀状の作り方もあるという見本。 続いて、年賀状と云えば、版画である。 Aさんは昔からの付き合いである。版画の才能があるとは思えないので聞いてみたら、奥様の作品と分かった。入賞である。 そして、年賀状の定番は写真である。今年は2作品。一つ目は、元同僚のSさんの作品。 カワセミが飛び立つ瞬間である。随分、待って撮影したんだろうなぁ。 最後は、旧友のTさんの作品。 確かに、近所で評判になるだろう。 以上で、今年の入賞作品はおしまい。 さて、いよいよ明日は、今年の年賀状大賞の発表である。お愉しみに(この項続く)。 2013年の年賀状大賞(その4) いよいよ年賀状大賞の発表である おいらの今年の年賀状大賞受賞者は、福岡幸司さんである。 氏は、三原文庫主宰で広島県三原市在住。御年90歳であられる。その人となりは、このブログの「フリーページ」「本の愉しみ」「福岡幸司」をご参照あれ。 いや、御年90歳にして、この茶目っ気である。これには新年早々脱帽である。 まいっちゃうなぁ~、おいらはこういうのは好きだなぁ~、文句ないよなぁ~。 この年賀状の醸し出す迫力についての解説は、もう不要でせう。福岡さん、来年もこれ以上の力作を期待しています。 さて、こうして今年の年賀状大賞や受賞者の作品をみると、年賀状も進化しなければならないと思うのである。 来年も皆さんとやり取りする年賀状が愉しみである(この項終り)。 2014年「柚木惇年賀状大賞」(その1) 今年も沢山の方から年賀状をいただいた。 そこで、恒例の「柚木惇年賀状大賞」を発表する。ジャジャ~ン!! 「柚木惇年賀状大賞」とは、今年おいらがいただいた年賀状の中からこれぞという素晴らしい賀状に賞を贈るものである。 なお、毎年のことだが、賞金や賞品はない。 今年は、第5回目の年賀状大賞となった(フリーページ「おいらの好きなもの」の「柚木惇年賀状大賞」の項参照)。 まずは、過去の「柚木惇年賀状大賞」を振り返ってみよう。 まずは、2010年第1回柚木惇年賀状大賞(映画界の鬼才S氏の作品)。 続いて、2011年第2回柚木惇年賀状大賞(母の作品)。 2012年第3回柚木惇年賀状大賞(星加海さんの作品)。 そして、昨年の2013年第4回柚木惇年賀状大賞(福岡幸司さんの作品)。 いずれ劣らぬ力作であり、今年の大賞が愉しみである。 さて、それでは今年の年賀状大賞入賞者を発表しよう。 まずは、シード作品(無審査入賞)の年賀状3点をご披露する。 最初は、戦後漫画史研究家兼漫画評論家である鈴木理夫氏(フリーページ「人生の達人」の「横井福次郎」の項参照)の作品である。 恒例の正月風景である。氏からいただく年賀状を拝見させていただくと、今年も正月が来たなと実感する。 なお、氏の原画はそれだけで立派な芸術作品であり、昨年は損保ジャパン本社ビルでその原画を集めたものがミニ個展として開催されている。 続いて、星加海さんの作品(今年は沖縄からのクリスマスカード)である。 裏面に 「これから飲みだおれに行くところです。良いお年を!」 とある。現地のクリスマスの雰囲気が良く出ているのぅ。 最後は、某旅行代理店勤務のSさんの作品。 今年もSさんのお嬢さんが描かれた年賀状。ヘタウマと云うと怒られるであろうが、このシンプルさが良い。 なお、そのほかのシード作品対象者は今年年賀欠礼となった。残念である(この項続く)。 2014年「柚木惇年賀状大賞」(その2) 2014年「柚木惇年賀状大賞」である。 いよいよ、今年の入賞者の発表である。 今年は、3作品が入賞した。 最初は、古くからお付き合いのあるTさんの作品。 この馬の書体は目を引く。なお、おいらは、昨年の年賀状を吉田類氏とのツーショットにした。この賀状がそのことに触れられているのはご愛嬌である。 次に、これも昔からのお付き合いのある弁護士のO先生からの年賀状。 虚礼になりがちな年賀状だが、小さいながらもちゃっかり二枚のご自分の写真を添付しておられる。 よく見ると、ハーレーに乗るちょい悪親父である。 また、シベリア鉄道も旅をしておられることが分かる。こういう年賀状にする方法もあるという好例。 続いて、サバンナ事務局長であるIさんの作品。 Iさんのアフリカでの写真歴は半端ではない。アフリカ通であり、写真集を出版されるほどの腕前でもある。 今年の写真はゼブラの尻(腰)の上に乗る鳥の表情が良い。この絵は生きている。 以上で、今年の入賞作品はおしまい。 明日は、今年の「年賀状大賞」優秀賞2作品の発表とする。お愉しみに(この項続く)。 2014年「柚木惇年賀状大賞」(その3) 2014年「柚木惇年賀状大賞」優秀賞の発表である。 昨年までは入賞作品を複数点とし、大賞を1点としていたが、今年からは優秀賞を選ぶことにした。 今年の優秀賞は、2作品である。 まずは、文士の年賀状。 日本三大作家のうちで、現在ご存命の作家である。 ご存じ、直木賞作家の車谷長吉氏の作品である。 氏の作品を入賞させることには躊躇を覚えたのだが(先生、すんません)、文士の年賀状とはこういうものだということで、今年に限り優秀賞とする。 なお、おいらは車谷氏の俳句も好きである。言葉にやすりがかかっている。氏は、直木賞作家というよりも芥川賞作家である。 次に、Yさんの作品。 この写真が秀逸である。 もっと大きな写真とし、しかもこの写真が印画紙仕様に印刷されていればベストなのだが、それを差し引いてもいい絵である。 倉敷アイビースクエアの左右の絶妙のコントラスト、中央部のモデルの影が下の池に映る上下のコントラスト、中心奥の十字架が見える窓による奥行き感。どれをとっても文句なし。 この写真、四つ切の大きさで観ると映えるに違いない(この項続く)。 2014年「柚木惇年賀状大賞」(その4) いよいよ年賀状大賞の発表である 今年の「柚木惇年賀状大賞」受賞者は、映画界の鬼才S氏の作品である(S氏は第1回大賞に続き、二度目の受賞となった)。 云わずと知れた宮崎駿氏をモデルとした賀状である。 この表情! この文章! このインパクトには舌を巻く。しかも、これが肉筆で描かれている。 唸るねぇ~。 「力を尽くして生きる!」 堂々の「柚木惇年賀状大賞」受賞である。S氏、立派な作品をありがとうでござる(この項続く)。 2014年「柚木惇年賀状大賞」(付録) さて、今年の年賀状大賞には敢闘賞を設けることとしたい。 敢闘賞受賞は、2作品である。 まず、最初は大学同期のT君の作品。 一読し、「有限不実行」のところで大笑いしてしまった。T君のユーモア魂に万歳。 T君よ、就活などせずに堂々と不善をなしたまえ。 次に、おいらの敬愛するYさんの作品。 「国と国では無理だから 人と人とで創る 世界の平和」 賀状の中で、さりげなくこういうインテリジェンスを述べられるところは憎いねぇ。国と国との戦いであったとしても、その根底にあるのは人である。 国とは所詮、人間が創った必要悪であり、国の根底にいる人間を忘れては判断を誤る。個人の良心は、時と場合によっては国に打ち勝つのである。 さて、こうして今年の年賀状大賞の受賞者の作品をみると、年賀状も絶えず進化しなければならないと思う。 来年も皆さんとやり取りする年賀状が愉しみである(この項終わり)。 2015年第6回柚木惇年賀状大賞発表(前篇) 今年も恒例の柚木惇年賀状大賞を発表する。 前にも述べているが、ここで「柚木惇年賀状大賞」のことを説明すると、おいらに届いた年賀状の中からおいらが勝手に気に入った年賀状を表彰することである。 賞品は何もない。ただ、単に、おいらから「年賀状大賞」として褒められるだけのものである。何のこっちゃ。 この「年賀状大賞」の入賞枠は、入賞3名、大賞1名である。また、敢闘賞を数名としている。 正月の愉しみの一つに年賀状をゆっくりとみるというのがあるが、昨年母が他界したので、今年は特別である。世間の風習では年賀状を欠礼するのである。 よって、今年は年賀状の交換をやめなければならないかと考えていたが、正月に年賀状が来ないのはどうも寂しい。世の中の人は年賀状を愉しんでいると思うとなおさらである。 そこで年賀欠礼を次のとおりとした。 そうすると、例年、230枚程度の年賀状がきているが、今年は150枚余りの年賀状をいただくことになった。謝々!! そこで、これより2015年第6回柚木惇年賀状大賞を発表することにする。 まずは、入賞作品の一つ目(写真上)。 イラストレーター「星加☆海」さんによる肉筆年賀状である(この項続く)。 2015年第6回柚木惇年賀状大賞発表(中篇) 2015年第6回柚木惇年賀状大賞の入賞作品の発表である。 2作品目は、映画評論家S氏の作品。今年も堂々の入賞である。 毎回そうだが、S氏の賀状からは元気をもらうことができる。正月早々、良い気分にさせてもらえる。こういう友人を持つと幸せである。 続いて、これも常連の鈴木理夫さん(漫画資料収集家・戦後漫画史研究家、フリーページ「横井福次郎(鈴木理夫氏)」参照)の作品。 正月の雰囲気が出ていてほのぼのとする。名人芸である。 以上で今年の入賞3作品は、おしまいとする。 明日はいよいよ2015年第6回柚木惇年賀状大賞を発表するが、その前に敢闘賞を2作品。 まずは、Fさんの作品。大津絵のファンであるFさんの作品は毎年いただくのが愉しみである。今年の作品も期待を裏切らない。 続いて、広島県福山市の「後山山荘」(フリーページ「福山鞆の浦」参照)のオーナーであるF君の作品。F君の写真の腕は年々上達している。 彼の山荘の内庭の風景である。情緒があるのぅ(この項続く)。 2015年第6回柚木惇年賀状大賞発表(後篇) さあ、いよいよ2015年第6回柚木惇年賀状大賞の発表である。 大賞は、新潟柏崎のMさんの作品。 Mさんとは、吉田類さんの句会での仲間である。彼とこの日曜日に吞んだので(もちろん類さんとも一緒に吞みました)、この写真のロケ場所を彼に伺ったところ上越妙高駅だったそうである。 その駅で昨年8月初旬、「W7系新幹線『上越妙高駅』初入線歓迎セレモニー」が開催され、W7系新幹線とブリカツくんが初めてご対面したというのである。 つまり、そこにおいらの友人であるMさんが出張ってこの写真を撮ったという次第である。 W7系新幹線はご存じ、今年から開業する北陸新幹線の車両。 対するブリカツくんは、佐渡の新おもてなしご当地グルメ「佐渡天然ブリカツ丼」のPR担当。 ブリカツくんは上半身がブリ、下半身は人間の半魚人で78年7月7日生まれの独身とのこと。本業は両津地区で田んぼもやっている漁師らしい。 この二つを並べて、似ていると云う写真に仕立てたところが素晴らしい。 ここで重要なことは、ブリカツくんが78年生まれで年季が入っていることに対し、W7系新幹線はついこの間誕生したばかりであるということである。 つまり、真似をしたのはW7系新幹線ということになる。JR、ダメじゃん。 ま、しかし、これもご愛嬌。Mさん、来年の年賀状も愉しみにしていますぞ(この項終わり)。 2016年年賀状大賞の発表(前篇) 今年も恒例の柚木惇「年賀状大賞」を発表する。 毎年述べているが、「柚木惇年賀状大賞」とはおいらに届いた年賀状の中からおいらが勝手に気に入った年賀状を表彰することである。 賞品は何もない。ただ、単に、おいらから「年賀状大賞」として褒められるだけのものである。何のこっちゃ(フリーページ「おいらの好きなもの『柚木惇年賀状大賞』」参照)。 この「年賀状大賞」の入賞枠は、入賞3名、大賞1名である。また、敢闘賞を数名としている。 だが、これまでに入賞した人たちの、今年の年賀状がまた素晴らしい。そこで、これらの人々はシードで自動入賞とし、今年の入賞は7名とした。 さあ、いよいよ今年の年賀状大賞の入賞作である。 上の年賀状は映画評論家Sさんの賀状である。毎年、唸らされる内容の年賀状である。今年も良いねぇ。Sさんからは毎年元気をもらうことができる。 続いて、昨年、北陸新幹線のブリカツくんで大賞を受賞したMさんの賀状。 Mさんは新潟のご出身で、Mさんも「吉田類さんの句会」仲間である。彼とはこの日曜日の句会で吞んだ(もちろん類さんもご一緒)。 なお、この年賀状でMさんのお顔を掲載することについてご了解をいただいている。 3枚目も常連である「星加☆海」さんの年賀状である。 星加☆海さんは女流画家でイラストレーター。ダイナミックな肉筆である。今年も力作だねぇ(この項続く)。 2016年年賀状大賞の発表(中篇) 今年の「年賀状大賞」受賞作の続きである。 まずは、漫画研究家の鈴木理夫さん(漫画資料収集家・戦後漫画史研究家、フリーページ「横井福次郎(鈴木理夫氏)」参照)の作品。 毎年、正月のほのぼのとする雰囲気が満ちる名人芸の年賀状である。 続いて、座談の名手、Iさんの年賀状(フリーページ「人生の達人『アマサギの舞うキリマンジャロ』」参照)。 Iさんは「サバンナクラブ」常任幹事事務局長でもあられ、アフリカ探訪ではプロもどきの写真を撮られるお方である。今年の写真は申年にちなみ、サバンナモンキー。 そして、Fさんの大津絵風賀状。風流である。 大津絵のファンであるFさんの作品は毎年いただくのが愉しみである。今年の作品も期待を裏切らない。 入賞の最後は、広島県福山市の「後山山荘」(フリーページ「福山鞆の浦」参照)のオーナーであるFさんの作品。 今年の年賀状は、昨年「後山山荘」がキリン一番搾りのCMで撮影現場となった。そこで、今年の年賀状はこういう内容となった。 いよいよ明日は、敢闘賞と大賞の発表である(この項続く)。 2016年年賀状大賞の発表(後篇) さて、今年の敢闘賞を2点、紹介する。 猿の写真が秀逸なTさんの賀状。 この写真はいいねぇ。記憶に残る写真である。 Tさんによれば、信州地獄谷温泉の猿だそうである。猿も温泉に入るのだろうなぁ。 続いて、ボリビアのウユニ湖を撮影したSさんの賀状。 写真がちょっと小さいのが残念であるが、大きく引き伸ばしたらこの写真は魅力があるに違いない。 絵の上下のシンメトリーも良い。思わずボリビアに行ってみたくなる写真だなぁ。 さあ、いよいよ今年の年賀状大賞の発表である。 Yさんの作品である。 猿を版画で素朴に表現しており、この猿の表情が何ともいえず良い。 文句なく、今年の年賀状大賞としたい。 年賀状とは何だろう。ひょっとしたら、こういうシンプルな年賀状が年賀状の原点かも知れない。 そういうことを思い出させてくれたのが、今年の年賀状大賞であった。それでは、今年も皆さまからたくさんの年賀状をいただき、本当にありがとうございました(この項終り)。 2016年年賀状大賞の発表(余話) 年賀状余話である。 差出人のない年賀状が今年は2通あった(写真上は、そのうちの1枚)。 昨年も1通あったが、写真が掲載されていたので、差出人は分かった。 しかし、今年は差出人が皆目分からない。これは困る。毎年来ている人で今年来ていない人から探すしかないのだが、それでも分からない。 ご本人は、年賀状を出す前にご自分の住所と名前を確認しないのだろうか。高齢になると、こういう年賀状が増えるのかも知れない。 電話番号を書かない人も増えた。 連絡したいと思って年賀状を探し、電話番号を調べようと思ったら書いていない。これには困る。年賀状は連絡先が書いてあるという意味が分かっていないのではないか。 調べてみると、総じて仕事ができた人は書いている。 書いていない人は連絡を拒絶しているのであろうか。個人情報と思っている人がいるかも知れないが、そもそも住所を書いているのでそれには当たらないような気もするのだが。 最後に。 年賀状の効用の一つに生存確認がある。 年賀状が届くとまだお元気だなと安心する。逆に云うと、来なくなると死んだのかも知れないと思ってしまうのである。 そういう年齢になったのだなと思う。いやだなぁ。 2017年「おいらの年賀状大賞」の発表(前篇) 今年も恒例の柚木惇「年賀状大賞」を発表する。 「年賀状大賞」とはおいらに届いた年賀状の中からおいらが気に入った年賀状を勝手に表彰することである。 賞品は何もない。ただ、単に、おいらから「年賀状大賞」として褒められるだけのものである。何のこっちゃ(フリーページ「おいらの好きなもの『柚木惇年賀状大賞』」参照)。 この「年賀状大賞」の入賞枠は、入賞3点、大賞1点である。また、敢闘賞を数点としている。 だが、これまでに入賞した人たちの、今年の年賀状がまた素晴らしい。そこで、これらの人々は特別枠を5点認め、今年の入賞は8点とした。 さあ、いよいよ今年の年賀状大賞の入賞作である。 まずは、特別枠の5点から。 トップバッターは、新進気鋭の画家・イラストレーターの星加☆海さん。イラストは写真上。 原画はパステルに水彩か? 星加さんの面目躍如のイラストである。 宛名面に「あけましておめでとうございます」とあるが、このイラストでの赤ワインはクリスマスと新年の両方を表しているようにも見える。クリスマスカードとして貰ってもうれしく、ウエスタンの雰囲気がオツである。 続いてセミプロのイラストレーターでもある漫画研究家の鈴木理夫さんのイラスト。 世界が内向きになろうとしているので、子供たちが地球の上で手をつないでいる。平和を願う気持ちがよく表れている、微笑ましいイラストである。 3点目は、写真の鬼、Iさん。 東アフリカ、オオフラミンゴの編隊飛行である。 7羽のオオフラミンゴが1羽のオオフラミンゴの先導の後方に左右3羽ずつ見事に飛行している。 よくぞこのシャッターチャンスにオオフラミンゴの映像を切り取ったものよ!! 写真が大きければ迫力満点のはずである(この項続く)。 2017年「おいらの年賀状大賞」の発表(中篇その1) 今年の年賀状大賞入賞作の特別枠の続きである。 今年も秀逸の出来栄えであるFさんの大津絵(版画)。 山頭火の「のぼりつくして石ほとけ」である。 おいらの好きな秋山巌の版画を観ているようである。これは完成度が高い。脱帽。 特別枠の最後は、映画評論家のSさんの直筆イラスト「男気」。 Sさんの年賀状は、毎年いただくのが愉しみである。 今年の年賀状も唸る。元気をもらうのである。黒田の似顔絵もいいねぇ。 では、いよいよ今年の入賞作を紹介する。 まずは、セミプロとも云える画家、濱田慎吾さんのペン描き・水彩画。 濱田さんは、このブログの「フリーページ『濱田慎吾』」でご紹介した、第二の人生で画家になられたお方である。 イラストが画面一杯であるともっと迫力が出るかも知れないが、この絵は濱田さんの絵の独特のタッチがよく表れており、好きだなぁ(この項続く)。 2017年「おいらの年賀状大賞」の発表(中篇その2) 今年の入賞作の2点目。 Hさんのモノクロームの写真である。 ドイツ、フロイデンブルグの風景写真である。さりげない写真であるが、墨一色の年賀状にこの風景画がよく映えている。モノクロが功を奏している。大判で観たい写真である。 入賞の最後は、Hさんのイラスト。 Hさんはセミプロの漫画家である。本業は司法書士。昨年は年賀欠礼のため、Hさんのイラストを拝見することができなかった。酉と乾杯するアイデアがいいのぅ。 以上が入賞特別枠5点と入賞作3点である。 惜しくも入賞作とはならなかったが、それに匹敵するほどの作品はまだある。これを今年は敢闘賞5点とした。 今年の敢闘賞、まずは、Oさんの作品。 これはいいねぇ。神戸にこういう場所があるのだ。このスナップを年賀状にするアイデアがいい。 鉄人28号は、おいらの世代にとってノスタルジアなのである。平成29年だから、自分を足して29人力という少し無茶な説明も微笑ましい(この項続く)。 2017年「おいらの年賀状大賞」の発表(後篇その1) 今年の敢闘賞2点目である。 後輩のAさんの版画。 毎年、小品ながら目を惹く版画である。残念ながらAさん本人の作ではなく、奥さんの作品だという。でもね、この鯛がいい。 続いてKさんの作品。 Kさんも写真が趣味のようで、Kさんのフェイスブックには多数のスナップが掲載されている。 この作品は酉年にちなみ、写真を酉の字に配したもの。さりげなくお孫さん?の写真も配置してあり、微笑ましい。 敢闘賞4作品目は、おいらの従弟のご自宅の写真のアンソロジー。 昨年、ご自宅をリフォームされたのである。 おいらもご自宅に招待されたが、内装が素晴らしいログハウスに変身していた。 その様子が雑誌「広島リフォーム」に掲載されたのである。この家はうらやましい。 さて、酉年のトリは、大先輩のMさんの作品。 古稀を迎えられたMさんの独白。 「今年70才です。アーアー」 正月早々、大笑い。こういう年賀状が好きだなぁ。 さて、それでは、以上の中から今年の「年賀状大賞」を決定する。 「年賀状大賞」の発表は、明日!! それでは、「年賀状大賞」の発表をお楽しみに(この項続く)。 2017年「おいらの年賀状大賞」の発表(後篇その2) さて、それでは、以上の中から今年の「年賀状大賞」を決定する。 今年は1点にするのを迷い、迷った挙句、特別に2点とする。 それでは、パンパカパ~ン!! 今年のおいらの「年賀状大賞」は、画家・イラストレーターの星加☆海さんのイラストとFさんの版画に決定!! 2017年「おいらの年賀状大賞」、画家・イラストレーターの星加☆海さんのイラストである。 星加さんの絵の特徴がよく出ているイラストである。海さん、二度目の受賞おめでとうございます。 続いて、2017年「おいらの年賀状大賞」、Fさんの版画である。 Fさんの版画は、完成度が高い。年賀状大賞に相応しい作品である。受賞おめでとうございます。 来年も皆さんから年賀状をいただくのが愉しみである。 それでは、今年のおいらの「年賀状大賞」はこれにてオシマイ!!(この項終り)。 2017年「おいらの年賀状大賞」の発表(番外篇) 2017年「おいらの年賀状大賞」を発表後、いくつかの寒中見舞いが届いた。 その中から「おいらの年賀状大賞」の入賞作品として、吉田類さんから届いた寒中見舞いを追加する(写真上)。 吉田類さん、知る人ぞ知る酒場(放浪)詩人である。 一昨日、某所で類さんの句会(俳画)があり、そこでご本人からこのブログへの掲載の許可をいただいたので、お披露目する次第である。 さて、この類さんのイラストは新潟日報に掲載されたものである。 類さんのイラストは本来パリ仕込みのシュールなものであるが、最近の類さんのイラストの傾向は俳画などでの一筆描きが多いと聞いていた。 ところが、これはメルヘンタッチのイラストである。こういうほのぼのとした絵もお描きになられるのである。いいねぇ~。 なお、特記事項として、当日の句会では類さんの初期の油彩(77年、個人蔵、題名は類さんも覚えておられない)が会場でお披露目されたのである。 実はこの絵は、句会のメンバーでもあるSさんが縁あって入手されたものである。この句会は年2回のペースで開催されており、前回の句会でSさんがこの絵のことを話題にされておられたので、今回、披露されることになった模様である。 そこで、おいらもその絵を拝見させてもらったのである(写真を撮らせてもらったが、Sさんと類さんの許可を得ていないので今回は掲載を割愛)。 これがダリの絵を彷彿とさせる、面相筆を使ってのシュールな油彩である。巧い。おいらは思わず唸ってしまった。 絵は縦長で、そのカンヴァスは類さんによる自作。色調はグリーンがベースで、中央左側に巨大な女神が後姿で立っている。その周りには様々な動物がいて、上部には湖などがあるという構図なのだが、絵を文章で説明するのは難しい。いずれ、許可をいただいたら掲載しよう。 それでは、今年の「おいらの年賀状大賞」はこれにて本当におしまい。 年賀状に思うこと 今年もあっという間に年賀状の季節である(下の年賀状は、吉田類さん)。 本当は24日までに出状したかったのであるが、例年のごとくバタバタしていて、また、インフルエンザ予防接種の副反応まで出て、昨夜やっとプリンターでの印刷が終了した。 パソコンとプリンターだから簡単だろうと思うのは大間違いで、住所録など定期的に更新しているはずもなく、昨年の年賀状や引越通知を照合しながら、住所を最新のものにしていく。 それでも印刷してから旧住所だと気づくものがあり(今年は2通もあった)、あわてて新住所を印刷し直しである。 続いて、今年からは年賀状総数を200枚以下にしたいと考え、ここ10年以上年賀状でしかお付き合いのない方はご遠慮しようかと思うのだが、それなりの理由があって年賀状交換が続いているのでなかなかふんぎりがつかない。 そうして、おもむろに表面(宛先の書いてないほう)の印刷に取りかかるのだが、推敲に時間がかかり、結局、印刷は深夜になってしまうのである。 表面と宛名面の両方の印刷が終わるのは、いつもながら朝方である。そうして一筆添えたいのだが、そのエネルギーはもう残っていない。 こうして、来年の年賀状も本日郵便ポストに投函することができた。 年賀状にかかるエネルギーは大変だが、日本の風物と考えればこれはやはり残すべきだだろう。 しかし、そう思うようになったということは、やはりおいらも歳を取った証拠なんだろうなぁ。 |