2008/07/02(水)07:40
ミステリーの永遠の課題(第2回)
ミステリーの永遠の課題(第2回)
また、最近では死体がないのに死体遺棄事件が発生した、高島平のマンション事件のような例もある。
マンションの廊下に大量の血痕が残されているのを住民が発見、交番に届け出た。警視庁が調べたところ、同室に住む男性が行方不明となっていたほか、このマンションから大きな旅行カバンを運び出す複数の男が目撃されていたのである。だが、死体はない。
では、死体がないのに、何故、死体遺棄事件となるのか。それは、殺人があったことを示す大量の血痕と死体が腐敗したときに出る体液が発見されていたからである。
この事件では結局死体が発見され、殺人事件として立件されたが、死体が発見されなければどうなっていたか分からない。つまり、死体が無ければ事件にはならないのである。
そこで、殺人事件の犯人が考えることは、死体を人目の付かない山間部に埋めたり、海に棄てることである。
しかし、山に埋めても死体は匂い、野良犬が掘り返す。死体は腐っても骨は無くならない。また、意外に知られていないが、髪も長期間無くならない。
何年か経って山を整地したら、死体が発見されたという事例もある。
また、海中に投棄したとしよう。死体に重しを付けたり、コンクリート漬けにしたとしても、体内から発生する強力な腐敗ガスによって死体は浮いてくる。
死体を失くすことは、簡単には出来ないのである(続く)。
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謎の不良中年 柚木 惇 Presents
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