さすらいの天才不良文学中年

2019/12/06(金)17:03

忘年会シーズン

忘年会シーズン  忘年会が続いている。  何も好き好んでこの時期に飲み会を集中することもあるまいが、年が収まるころの風物詩であるからやむを得ない。  この手の会合での常とう句は、「今年はどうでしたか」に始まる近況報告である。仲間で集まった場合は、近況の内容によっては大いに盛り上がることになる。  結局、年を収めるということは、参加者各自がその年に起きたことを否が応でも考えさせられることであり、そうして、翌年はかくありたいと思わせるところに意義があるのだろう。  それに仕事仲間であれば、同じ釜の飯を食った間柄であり、いわば戦友のようなものだ。  考えようによっては、会社にいたときの時間が家にいたときの時間より長いので、伴侶以上に行動を共にしてきた勘定になる。気心が知れているので、他愛無い話しでも一気に花が咲く。  学生時代のメンバーでの集まりなら、たちまち時間が学生時代に逆戻りだ。  1年はこうして忘年会で締めくくられ、年が明けて新年会でスタートする。何だ、酒の話しばかりじゃないか。  しかし、また、それも愉しからずや。

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