2024/09/11(水)11:11
宇野鴻一郎死す
宇野鴻一郎死す
心不全で享年90歳。
もうとっくに他界されていたと思っていたので、訃報を知って驚いた。
宇野鴻一郎のことはおいらも諸兄同様、官能小説の二大巨頭(もう一人は川上宗薫)だと思っていたのだが、その昔、神田神保町で氏の単行本(エセー集)を入手、これが純文学そのものであり、ぐいぐいと引き込まれていったという記憶がある。
並みの書き手ではない。
本日の訃報を知って、おいらは自宅の書斎で朝からその書籍を探しているのだが、まだ見つからない。本の山の中に埋もれているのである。
要するに、宇野鴻一郎は純文学の書き手だと言いたいのである。エロ小説を書き散らしていても、本質は芥川賞作家であり、晩年には「夢十夜」を発刊している(2014年)。
閑話休題。
昨夜、昔の仕事仲間と旧交を温めた。選りすぐりの人物たちで、蔵書の話しになると話しが一段と盛り上がった。
本は増殖するのである。この話しを書き始めると終わりがないので止めておくが、今朝、上記の宇野鴻一郎の本を探しても出てこないので、本とはつくづく厄介なものだと改めて思い知らされた。
やはり、蔵書は必要なもののみ手許において、後は処分するしかなさそうだ。
それにしても、宇野鴻一郎の純文学エセー、また、読みたい~。でも、本の山が崩れる~。オソロシ~。