さすらいの天才不良文学中年

2024/11/11(月)09:51

蕎麦打ちに挑む(前篇)

蕎麦打ちに挑む(前篇)  蕎麦打ちに挑む、と書いても大した話しではない。  蕎麦が好きだが(酒の肴として、蕎麦は横綱)、これまでの人生で蕎麦を打ったことはない。蕎麦はどうやって打つ(作る)のだろうか、という単純な動機でもある。  それに蕎麦の打ち方を知らないのでは、日本人として恥ずかしいではないか(写真は、講習会場での手打ち蕎麦)。  さて、ことの発端は、おいらが通っている地元史講習会(市主催で地元公民館に於いて開催)である。おいらは、住んでいる市の歴史を市史編纂委員から学んでいるのである。  おいらは久しく横浜に住んでいたが(横浜に12年、その前は世田谷に16年)、人生をリタイアしたら温泉のある街に住みたいと思い、某温泉駅近郊に移住した。今から約7年前のことである。  新宿まで60分のベッドタウンだが、地元のことはからきし知らない。そこで前掲の地元史講習会に通い始めてもう3年になる。その講習会の帰りに蕎麦打ちの実演講習会が開催されるのを知ったのである。おいらが直ちに申し込んだことは言うまでもない。  蕎麦に関する知識は、池波正太郎からしか学んでいない。並みの人生ならそれで充分だが、蘊蓄を傾ける池波は恐らく自分でも蕎麦を打ったはずだ。  蕎麦を打ってこそ、旨い蕎麦を語る価値が、いや、旨い蕎麦を知ることができるだろう、そう思っておいらは当日の講習会に参加したのである。  参加するまでにおいらが蕎麦について知っていたこと。 1.蕎麦は蕎麦粉とつなぎ(小麦粉のこと)を混ぜ合わせて作る。その割合は通常蕎麦粉8、つなぎ2でこれを二八蕎麦と呼ぶ。江戸時代から二八が主流で二八、十六、すなわち蕎麦の代金は十六文と相場が決まっていた。 2.それに水を加えてこね、麺棒で伸ばし、麺切り包丁で切る。 3.茹でて、蕎麦つゆ(醤油と出汁とみりんなど)に付けて食す。このとき、蕎麦にべったりとつゆを付けてはいけない。  以上である。  当日持参したものは、三角巾(頭に巻く)、エプロン、タオル2枚である。会場に着いたら、参加者は8名。蕎麦打ちの台やマンツーマンでの指導のため、結構広い会場だが、それ以上は入らない。なるほど。なお、参加費は実費で1,500円。  講師は、地元の蕎麦打ち愛好会の面々。会長からご挨拶があり、この愛好会で打った蕎麦はどこの蕎麦屋よりも旨いと謙遜しながらのお話しである。  続いて副会長が実演されたビデオ鑑賞が10分。これが要領よくまとめられており、蕎麦打ちの段取りが分かる仕組みである。  さて、実際においらも蕎麦を作ったのである。  生まれて初めての蕎麦打ちである(この項続く)。

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