文化経済学
卒論を進めていると、自分の知識のなさが実感できる。読まなきゃいけない文献が、文献を読むとわかる。これが足りないあれが足りない。そもそも理解が足りない。私の研究テーマは大学の波及効果だ。ルネッサンスプログラムを通じての学生の町づくりの影響を調べている。 というか、今は調べるための手段を探しているところといったとこか。 APUの皆さんに知ってほしいのは、APUが町づくりのためにできた大学であるということと、ルネッサンスプログラムに登録すれば、正式に大学の後ろ盾として、印刷代やインタビュー時の録音機などを貸していただけるのである。 私は登録して、1000人を目指してアンケートを作成中。この卒論は人生で4度、5度あるかないかわからないほど真剣にやっている。学校にいれば、いずれお目にかかるだろう。 そのアンケート量が量な量だけに、ばかみたいなものは取れない。だから、別府の観光課の人や大学の経営に深くかかわっている人に見てもらい、ほかに必要な情報があるならば、盛り込んでいくつもりだ。ってか今アポを取って日にちを先方に決めてもらっている。 ちなみに現在、別府の観光について卒業論文を書く人、もしくは、書く予定の人のお手伝いを募集中だ、もし興味があるならばtsuyunaruhito@gmail.comまで連絡を下さい。一緒に情報交換をしましょう。とかいってアンケートを手伝ってほしいんだけどねw 今日は増田辰良の観光の文化経済学という本を読んだ。実は経済学について興味を持ったのである。私の研究の先人達の本を読んでいて思ったが、ケーススタディーで終わりたくはないと思った。きちんとした、数字的なデータを読んで、みんなに考えてもらう論文を作りたいんである。 イメージでしかないが、それでまずは経済学が当てはまる気がした。そもそお波及効果とか経済学の分野だろうしね。まずはデータの読み方、それを養おうと思った。まったくお粗末な頭だ この本からは多くのことを考えさせられた。 ☆1「観光」には「王が諸国に優れた文物を見て回るとともに自国の威光を発揚し、顕示する行為」という意味があると書かれていた。また、所得格差の大きい社会においてみられる「みせびらかしの消費行動」とも書かれていた。 確かに観光は金がかかる。移動費に加え、食費、宿泊費、実際にレジャーを楽しむ費用と様々な。別府に住む我々APU生は楽にできるかもしれないが、東京にいる方々には往復交通費(飛行機代)だけでも安くて4万くらいはかかる。気楽にできるもんじゃない 「俺スペイン行った」「俺中国行った」「俺東京行った」それぞれ見せびらかし的消費として納得が出来うる表現だが、「俺別府行った」ということが見せびらかしになるだろうか。定義はわからんが、ようするに、観光してそれを人に言えるほどの情報量を別府市が与えられないと、見せびらかし的消費活動を狙うことはできないということだ。 そこで考えたのは、値段をつけられないものを提供する、知的欲求をくすぐる? 歴史的価値をとにかく掘り起こす。社会の動きに合わせてそれをこじつけ、宣伝する、等など ☆2宮本常一の「旅と観光」未来社、1975年18から19頁によれば、学生が始めて訪れる地は、その後観光地に発展する可能性があるようです。と増田辰良はいう。観光地としての復活に学生が影響を与えることはないのだろうか「旅と観光」をちょっと読んでみなきゃならないなと思うようになった。 ☆3企業の誘致が地域に貢献することもある。ただし、その企業は所得や雇用のためだけではなく、文化や環境をよくして、地域とともに発展を目指す「企業市民」としての意識の高い企業を誘致する。それを経済学では、正の外部経済効果というらしい。 ☆3を読んでいると、別府の亀ちゃんスタンプが頭に浮かんだ。もともと別府市にあった八百屋とかが100円につき一枚のスタンプを消費者に配り、それを一定量集めると500円になる。学生がこれらの組合に貢献することはできないのかも少し考えてみたい。八百屋や魚屋が多いので、仕入れや漁業を手伝うことはできないだろうか。流通の勉強にはなりそうだ。まあそんなのいってたらなんだって経営学の勉強になりそうだが。 法律についても勉強したいと実は前々から思っていた。もちろん研究にかかわるものだ。今興味あるのを列挙すると 地域分権推進法 過疎地域活性化特別処置法 旅行業法 新会社法 別府国際観光温泉文化都市建設法 重要文化財保護法 総合保養地整備法 おそらく中には条例もあるだろう。まあでも決まり事なのは変わりがないはず。 結局、この「文化経済学」を通じて、数字に多少でも強くなることはできなかった。しかし、若干方向性が見えてきた気がした