のりきちのへや

今日は夜の９時からＮＨＫスペシャルを見ました。
ダウン症の子供たちの特集でした。

と言っても、３号のお風呂や食事の後片付けをしながらだったので、
きちんと見ることができたのは後半部分だけだったんですけどね。

後半では生命保険会社のＣＭにもなった
加藤秋雪くんのお母さんの書かれた本を朗読していましたが、
聞いているうちに涙が出てきそうになって困っちゃいました。

実を言うと、うちの２号ははっきりと診断されているわけではないけれど
体の発達も脳の発達も遅めのところがあります。
１歳になってもはいはいすらできなかったし、
歩けるようになったのは２歳にもなろうとする頃でした。
１歳半検診のとき、ものの認識もあやふやで
たとえば「くまさんはどれ？」と尋ねてもそれがまったく理解できてない感じでした。
２歳７ヶ月になる今だって、
おしゃべりはよくするけれど未だに二語文にはなってません。

おまけにアレルギー持ちだったし、
無熱性けいれんを何回も起こしたために２年ほど前からけいれん防止の薬をずっと飲んでいます。
脳波を取ってみたらてんかん波が出ていると言われ、
一時は精神障害者の認定を受けることを覚悟しました。
今はまだ申請していませんが３歳になっても脳波に異常が見られるならそれもやむなしかも、と思っています。

そんな２号を見ていて一時はかなりショックでした。
定期的に通院しなければならないし、
（これで有給がどれだけ消えていったことか...）
発達が遅いため手もかかります。
何で私がこんな目に...と思ったことも一度ではないです。

だけど、途中で気づいたんです。
発達は遅いかもしれないけど、それでも何もできないわけではなくて、
ちょっとづつでもいろんなことができるようになっている。
それがどんなにうれしいことか。
それに、私のやることをよく見ていて
何も言わないのに食事の後片付けを手伝ってくれるような
心の優しさを持っている。
何よりとても毎日楽しそうに過ごしていて
その存在があるだけで私たちは満足している、と言うことに。

子供にどんな問題があろうとも、
その子はその子で、一人一人かけがえのないものなんだなあ、
という単純ですが大事なことに、２号のおかげで気づかせてもらったような気がします。
普通の子供しかいなければ、もしかしたら気づかなかったかもしれません。

そして逆に、自分は自分でいいんだよ、って
２号の姿から気づいて救われている私もいます。

普段は忘れているかもしれないことですが、
今回このテレビを見たことで、もう一度再認識したような気がしました。