テーマ:同居は嫌ですか?(1161)
カテゴリ:同居の話
ある程度、年を重ねていくと、決まった自分のやり方を変えたくない(変えたくないというか、変えることがめんどくさくなるというのかな)ってあるみたいなんですね。
私たちが同居する前から、我が家には、食器洗い機がありました。 それは、お義父さんがこの家を建てた時に、ちゃんとシステムキッチンの中の1つとして装備したものであり... でも、動くのは年に1度か2度、それも、使うのは、決まって義妹で、お義母さんはぜったいに、この食器洗い機を使わない。 なもんだから、その義妹が、お嫁に行ってしまってからは、食器洗い機は動くことなく、ずっとそこに、ただそこにあるという状態だったわけですが... いつも、なんで使わないんだろう?って思ってたんですね。 でも、使ってみようと思っても、説明書がどこにあるのかもわからず、いまいち、私も使い方がわからなかったもんだから、ずっとそのままでした。 でも、時代は変わっていくもので...最近では、けっこう、どこの家庭でも、食器洗い機があったりするわけで... 「便利だよぉ」「あれはいいよ。」という話を聞くと、せっかくあるんだから、うちも使ってみようと思うわけです。 でもね、そう切り出してみても、お義母さんは、いまいち(というか、ぜんぜん)乗り気じゃない。 「洗剤なんかも、別にそれ用に買わないといけないしね。」 「乾燥までしたら、けっこう時間がかかるのよね、それ。」 って。でも、時間なんてかかったっていいじゃんって思うわけだ。自分で洗うわけじゃなし。 そこで、 「でも、水道代なんかも、かなり安くなるみたいですよ。」 と言ってみるのだけれど、 「まぁ、売るほうは、そうやっていいこと言うけどね。実際どれくらい違うのか...」 「.....」 「でも、けっこう、夏場はうちも水道代かかってますよね。」 「そうよねぇ。節約しないとねぇ。なるべく、食器洗う時も、じゃーじゃー水道流さないで、少ない水で洗うとかせんとだめかね。」 「.....」 「でも、松山市なんかは、家庭で食器洗い機を買った場合は、市が助成金を出して、家庭に普及させたみたいですよ。それで、水道量が少なくなって、水不足なんかもかなり解消されたって話ですけど。」 「まぁ、多少はあるかもしれないけど、そればっかりじゃないしね。」 「.....」 とにかく、どうやっても使いたくないみたいなのです。 ようはね、よくわからないものを触るのはめんどくさいってことなんだと思う。 あれこれ、新しいものの使い方を覚える手間よりも、手で洗って、手で拭いたほうがよっぽど早い、という感じなのです。 でもね、食器洗い機を買おうというわけではなく、うちには、あるんです、もともと。それを使わないのは、もったいない。 というわけで、義妹が、里帰り出産で帰省していた3ヶ月間、 「家事は何も手伝ってくれなくていいから、帰省中に、お義母さんが食器洗い機を使うのを納得させてほしい。」 ってお願いしたんですね。 そこで、毎日毎日、夕飯後、お義母さんがスポンジに洗剤をつける前に、義妹と私が、せっせと食器を食器洗い機に入れつづけました。 それでも、2ヶ月、お義母さんは自分ではぜったいに食器洗い機に触れなかった。が...ある日、言ったのですよ。 「ちょっと私もいれてみるわ。」 って(^▽^) そして、今では、私がちょっと手で洗っていると、 「手間隙かけて手で洗わなくても、(食器洗い機に)入れたら?」 とまで言ってくれるようになりました。 一緒に生活しているとね、私だったら、ぜったいこんなめんどくさいことはしないとか、そんなことしなくてもこうすればいいのに、って思うことはいっぱいあります。 人それぞれ、やり方って色いろだから... でもね、いくら便利だと言ってみても、長年続けてきた「やり方」を変えるということはなかなか出来なくなるようなのです。 年を重ねれば重ねるだけ、難しくなってくるようなのです。 そういうところは、やっぱり同居生活の難しいところだと思うのです。 でもいいのさ。長い長い、実に長い道のりだったけれど...6年間眠りつづけて食器洗い機は、今、我が家でも大活躍しているのです。
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