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徒然日記

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2005年07月03日
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カテゴリ:本、マンガ
 「金子みすず 詩集(ハルキ文庫)

 実はどこかに掲載されていたのを何編か読んだだけで、まともに目を通したことがなかったことに、今更ながら気づく。好きな詩人は立原道造と中原中也。この二人があればもう満足していたので、あとはわざわざ買おうとは思わなかったほど。

 で、ちょっと疲れ気味の自分を自覚したので、本をよむほど気力もないし、詩なら読めるだろう・・と何気なく購入。

 一気読みできないタイプだった・・・。

 一編一編にメッセージがこめられており、優しいグローバルな眼差しに満ちていた、物事を見る時の一方的な狭さというものを批判されたような気がした。

 訴えるものが多く、そして静かで重い。

 彼女の不幸な結婚と死を考えると、その才能の芽を踏みにじられたことに対する憤りを押さえることができなかった。
 これは彼女の夫をせめるだけでは駄目だろう。あの時代、あの時の因習が彼女を死に追いやったのだ。

 そんなことを考えながら、心静かに少しずつ読み通した一冊。





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最終更新日  2005年07月08日 19時04分38秒
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