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2007年01月10日
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カテゴリ:本、マンガ
「心にナイフをしのばせて」(奥野修司/文藝春秋)

 一時期新聞や雑誌などで有名になった一冊。

 私はたまたま書店で、出たばかりのこの本を手に取り、気になって買ってしまった。
 短期間で読み進めることのできない、あまりの重さにうちひしがれ、何度も中断し、休憩と称して別の本を手に取った。
 それほどまでに、重く、つらい一冊である。

 だが、だからといってこの「痛み」を敬遠してはならないと思う。
 
 事件の被害者家族、そして友人達。
 彼らが生涯抱え続けねばならぬ「痛み」こそ、我々が知るべきことなのだと思う。

 センセーショナルな見方をすれば、「同級生をめった刺しにして首を切断して殺した高校生が、慰謝料も払わずに(法的に決まっていたのに完全無視)、謝罪も全くせず、今は弁護士として、町の名士として暮らしている」ということにつきるのかもしれない。

 自分は何も悪いことはしていない、とうそぶき、慰謝料を無視しているくせに、「金なら貸してやる」と傲慢に、威圧的に遺族に迫るさまは、憤りを通り越して言葉もでない。

 こんな弁護士に、何の弁護もしてほしくない。

 どうして人を殺し、多くの人生をめちゃくちゃにしておきながら、なんの罪悪感もみせず、謝罪もせず、のうのうと生活できるのだろう。

 不思議でならない。

 しかし、私は思う。

 この本はそういったことを訴えたくて書かれたのだろうか。
 
 否。

 勝手な憶測ではあるけれど、この本はきっとそんな部分だけを強調したかったわけではないと思う。

 なぜこのような事件が起きるのか。
 遺族はどうなるのか。

 長い長い遺族の苦しみ。遺族の戦い。

 犯罪被害者にじっくりと目を向けること。
 
 我々が忘れている部分なのではないだろうか。

 あまりに痛く、重く、苦しく、悲しい。
 だからこそ、多くの若者に読んでもらいたい。

 加害者にならぬために。





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最終更新日  2007年01月10日 20時09分38秒
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