やなぎにかぜ

昨晩の放送を見ながら、夫が言いました。

「明日の一門会　師匠が出るねんで」　くくく・・・

くくく。。。って　あんた、ちびまるこの友達の野口さんかいっ！？

　「なんでーーーーーっ！？　テレビジョン　見たん！？　（←住友生命が配布してる）」

「そうよ　。」　にやにや。。。

まあ　いいかぁ　楽しみにしていようと　思って昨日は詳しく聞きませんでした。

さて　今朝　７時半の分から　見ました。

家族のお弁当を作りながら見たので、　8時15分の分で正座して見ました。

師匠が　一門会に何故足を向けたのか疑問でしたが、糸子ママの空気を読まない強引さが良かったのねー！

ママ、素敵！

会場である居酒屋「寝床」には、わざわざ福井から出てきた喜代美ちゃん家族。

そしていつもの面々。

草々が　師匠の姿を発見して、まくらに師匠との会話の話を披露して、師匠に初めて教えてもらった落語「じゅげむ」を披露する。

三年間、九官鳥が覚えるくらい練習した四草の「崇徳院」。 

草原兄さんの出番に、息子ちゃんが「お父さん！」と声をかけたときの余裕。

　「はは。。。あれ　うちの　ボンボン　でんねん♪」

（そう関西では、ときおり　自分の子どもを愚息とか言わずに、ボンボン、娘ならお嬢とええとこの子みたいに表現して笑いをとるんです。） 

そして、チラシに手書きになった　師匠の息子「小草若」の出番！

これまで、ごねるだけごねたのも師匠への恨みつらみから。その誤解も、昨日解けて、今日の出番。トリにしてくれと頼み込んだから、本当は出し物は「愛宕山」やったはず。

　自分の芸名の由来を話す小草若。

父親への尊敬が、言葉の端々から出てくる。。。

父親である師匠に初めてなろうた「じゅげむ」。

小草若は、そのまま　じゅげむをやり始める。

ここがねぇ、今日の脚本の　ミソですよね！

ついそのまま　頭が感動とか興奮から　慣れたじゅげむをしてしまったのか？

兄弟弟子から「愛宕山」をやれと言われていたけれど、父親との思い出の　自分の中で一番大切な「じゅげむ」をやろうと　意地を通したのか？

いいですね~。この　含み。

　視聴者にどんな角度からでも受け止められる　題材をポーンとね。

いやいや。　ここで　じゅげむをやって　自身の感動の余り

客席から　笑いをとらずに　涙とか絶句をとってしもうたから　あとがやり辛い風に仕込んでおいて、師匠が登場するって　はなし　だったわけですが、これが見事ﾃﾞｼﾀ!!!!

会場を借りるため、マスター熊さんの登場が「特別ゲスト」やったわけですが、名前を出さずに「特別ゲスト」にした　この意味も深いですね！

「熊さん、出て！」の言葉に、熊さん「この空気では、出られへん」と　ちょちょまうわけ。

で、草々が出ていこうとすると、すっと立ち上がった師匠。

そして　師匠のまくらが　また良かった！

「三年間　道に迷うて　ました。」

この台詞に　グッと　きたんです。

これ、笑いをとるための　ネタのようであり、実話のようでありという意図を含みます。

　師匠は三年前の大事な一門会の日に、大事な奥さんの余命を知らされたのです。 

 気持ちが動揺して、動揺して、会場付近に足を向けたけれど、その目は会場ではなく

違う方向を向いていて、気持ちばかりが焦ってるという表情が昨日の放送の仏壇屋の菊

江さんの回想シーンでありました。

　あの目は、自分はどこに行ったら良かったのか？

　ほんまに　わからんように　なってたのかもしれないんですね。

いや、私がそうでしたから。。。。

　母が急に倒れて運ばれた　って　実家の留守電で聞いた時、

　　何をしたらいいのか、どこに行ったら　ええのか　　わからんかったからです。

そして、師匠の落語「愛宕山」が始まります。

このネタを　喜代美ちゃん　家族が聞いて　はたと　気づきます。

お爺ちゃんが臨終の時に、意識を失っていたおじいちゃんに何かをしてあげたくって

家から急いで持ってきたラジカセ。

お爺ちゃんが大好きな「愛宕山」を　聞きながら、不謹慎にも　糸子ママが噴出し、お婆ちゃんや、家族が皆噴出し・・・・おじいちゃんも意識を戻した　あの「愛宕山」

この脚本家って、　ほんとにすごいです。

八時半のドラマを見終わってから、他の方のブログ、いろんなコミュ、すごい数の書き込みがありました！

みな　感動してた。

こんなことって、　なかなか　ないですよねぇ。

日本中のちりとてファンが、皆テレビ見て、　泣いたり、笑ったりしてるの♪

すっごく　素敵！

朝から、とっても　いい気持ちでした。

おっと！　ＢＳで一週間分の放送が始まってるところですわ。