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やなぎにかぜ

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June 12, 2008
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カテゴリ:ひなこの巣立ち
長女が、今度の実習が「閉鎖病棟」になることで、さまざまなそれに関する資料を求めた。

そのなかの一つの本が、帚木蓬生著の「閉鎖病棟」というこの小説でもある。


作家の帚木氏は、精神科医であり、小説の中の患者達をとてもピュアに描いている。

しかし、それは作り話ではなく、やはり いま娘が実習に行ってる先の患者さんの話と通じるものを感じる。娘から聞く話しも、やはりとても純粋な人達が多いというもので、彼らとの会話を楽しんでいる。

 娘は、七夕飾りを一緒に作る為に家で工作していた。自分で作る練習をして、患者さん達に教えてあげるというものらしいが、たぶん教えてもらうのかもしれないと思える手つきだった


当日も、朝から「それでは帰ります。みなさん失礼します」ということを日課としてる患者さんが横を通り過ぎてゆく。

「今日はみなさんで折り紙をしまーす♪」と呼びかけたら、その「帰りたい」病の人も、帰る事を忘れて、折り紙に集中して楽しんでいたらしい。

この事例を、興味をもてる現実を与えたら、どうのこうのと 娘はレポートにしていた。


※ 不思議と娘の話し方のせいなのか、娘が出逢う患者さん達はどの人も愛らしく感じる。
娘は嫌な事を口にしないのか、なんでも楽しもうとする性格からなのかはわからないが、どの人も愛しく感じる。確かに他の人のように「嫌な人」に当たった事が無いという。




さて、この本で、感動が深まるのが終盤。

徐々に明らかになってゆく、それぞれの人間の過去と 互いに思いあう心。



誰かの為に自分を犠牲にする心。

感銘を受ける言葉が、いくつもちりばめられていた。


人は、文字とおり 支え合ってこそ 「人」というのだよって メッセージがいくつも。


娘の実習がなければ 出逢う事がなかったであろう この本。

この機会に感謝する。 





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最終更新日  June 13, 2008 12:49:18 AM
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