カテゴリ:あゆが巣立つまで
「道程」
高村光太郎 僕の前に 道はない 僕の後ろに 道は出来る ああ 自然よ 父よ 僕を 一人立ちさせた 広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い 道程のため この遠い 道程のため 昔、小学生の頃、毎日帰る間際の「終わりの会」で、この詩を皆で朗読して帰った。 なぜ、この「詩」だったのか。 その意味も深く考えることなく、先生の言いつけだから 黒板に書かれていたこの詩を皆で合唱してから帰った。 今にして思えば、先生の私達に伝えたかった「思い」がしみじみとこの「詩」から伝わってくる。 「父」とは、親である「父」であり、恩師であり、自然であり、「私」を形成したすべてのものであり・・・ 急にこの「詩」を思い出したのは、今の二女を見ていてふと。。。。 二女の目標にしていた「道」が、あの時急に消えたのは、消えたのではなく二女が道を見失っただけで、道はちゃんとそこにあったのではないかということ。 「回り道」だったんだね。 それは決して無駄ではない。 いやむしる 道がそのままあったなら、その道の価値さえ見失っていただろう。 だから、この回り道が有難いことだったんだろうなぁと 思わせてくれないか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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